「クリスマスに遊びに行く金が必要」逮捕の決め手はぶかぶかのスーツ 中学3年生の少年が地元の先輩に誘われ「闇バイト」の「受け子」しようとしたか
「闇バイト」を通じて特殊詐欺の「受け子」をしようとしたとして、中学3年生の少年が逮捕されました。少年は「クリスマスに遊びに行く金が必要だった」と供述しているということです。 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、千葉県柏市の中学3年生の少年(15)です。 警察によりますと、少年はきのう(16日)、共謀のうえ、埼玉県春日部市の84歳の女性に、うその電話をかけ、キャッシュカードや通帳をだまし取ろうとした疑いがもたれています。 警察によりますと、少年は、犯行前、東武伊勢崎線の新越谷駅で実際の体格よりも大きいサイズのスーツを着て、不審な動きをしていたところを警戒中の捜査員が発見。 その後も捜査員が警戒を続けていたところ、少年はその足で被害者宅を訪れたということです。 少年が被害者の女性(84)からキャッシュカードを受け取ろうとしたところを隣の家に住む女性が目撃していて、被害者の女性に対し「その人にキャッシュカードを渡してはダメ」と咎めたところ、少年は現場から逃走したということです。 一部始終を見ていた捜査員が少年を追いかけ、タクシーに乗ろうとしたところを確保。その後、警察署で逮捕したということです。 身柄を確保されたとき、少年はイヤホンをし、体格よりも大きいサイズのスーツを着て、黒いスニーカー、黒いトートバッグを持っていたといいます。 警察によりますと、少年は地元の先輩にあたる男性から「稼げる仕事をやってみないか」と闇バイトの紹介を受けたと説明していて、さらにこの男性から「逃げたらやばいよ」とも言われたということです。 また、警察によりますと、少年は秘匿性の高いアプリを通じて、指示役とやりとりをしていたということです。 取り調べに対し、少年は容疑を認めたうえで、「クリスマスに遊びに行く金が必要だった」と供述しているということで、警察は事件のいきさつを調べています。
TBSテレビ