姫路城、外国客入場料値上げ検討 市長が「4倍」案に言及
世界遺産で国宝の姫路城(兵庫県姫路市)の外国人入場料について、清元秀泰市長が約4倍に引き上げる案を16日の国際会議関連行事で示したことが分かった。17日取材に応じた清元氏は「多くの人が上ると天守閣が傷む。市民の憩いの場でもあり、2種類の料金設定があっても良いのではないか」と趣旨を説明。実際に値上げをするかどうかは検討段階だとした。 清元氏は16日、姫路市での国際防災会議に関連したシンポジウムに出席し「姫路城には7ドルで入れるが、もっと値上げしようかと思っている。外国の人は30ドル払っていただいて市民は5ドルぐらいにしたい」と発言した。 現在の18歳以上の入場料は国籍問わず千円で、清元氏の案の通りなら外国客が高くなり、市民の5ドルは今より安くなる。この点を記者団に問われた清元氏は「市民の料金は上げたくないという意図だった」と説明した。 市の統計によると、姫路城の外国人入場者数は昨年度、過去最多の約45万2千人だった。