女児暴行死5年を前に条例成立 虐待被害阻止へ、千葉・野田市
千葉県野田市立小4年の女児が親からの暴行で死亡した事件から来月で5年となるのを前に、同市議会で15日、虐待防止条例が全会一致で可決、成立した。市は、児童に限らず高齢者や障害者への虐待も阻止する姿勢を明確にし、職員や住民が事案を把握したら速やかに取るべき対応を具体的に定めた。来年1月1日から施行される。 条例は、児童虐待が疑われる事案への市の対応として、担当職員が当日中に子どもの安全を確認するのを基本とし、48時間以内に確認できなければ児童相談所へ援助を求めるよう規定。学校などには、子どもが保護や救済を求めたり身体的虐待の疑いに気付いたりしたら、市か児相への通告を明記した。