一部電線の新規受注停止「納期に余裕を持った発注、時期平準化を」ー電線工業会が文書発信
日本電線工業会は会員企業による一部電線ケーブルの新規受注停止の動きが広がっていることに関連して、需要家らに理解を求め協力を仰ぐ文書を発信した。文書は「一部電線ケーブルに係る会員各社の新規受注停止等のお知らせ及びご協力のお願いについて」の表題。伊藤雅彦会長(フジクラ会長)名で、5日にウェブサイトに掲載した。需要家に対して納期に余裕を持った発注などを要請している。 8月末から引き合いなどが急増したことに伴い会員各社が新たに一部品種の電線ケーブル(6600ボルトCVケーブル、600ボルトCVケーブルの一部など)で新規受注停止などをアナウンスしている状況を説明。会員企業各社では可能な限りの増産で最大限の出荷を続けているとしつつ「場合によっては一定期間、一部品種の電線ケーブルについて新規受注停止や納期再調整が生じざるを得ない場合なども危惧される」と言及。 その上で需要家に対して納期に余裕を持った発注に加えて、年間での発注時期・所要時期の平準化、適切な仕様のケーブルの選定・選択を要請。加えて特に大型件名案件について、可能な限り線種・量を早期確定することによる需給状況緩和に向けた協力を仰いでいる。