名古屋がサントリーにフルセットの末、逆転勝ち 深津「勝ち切れて良かった」
◇バレーボール男子SVリーグ第10節第1戦 ウルフドッグス名古屋3―2サントリーサンバーズ大阪(2024年12月29日 エディオンアリーナ大阪) 名古屋が天皇杯王者のサントリーにフルセットの末に粘り勝ちした。ジュースにもつれ込んだ第5セットは16―15からサントリー・高橋藍のスパイクがアウトになると、歓喜の輪がコートで踊った。 ヴァレリオ・バルドヴィン監督(58)は「いつもの通り、サントリーさんとは大変な試合になる。どちらのチームも勝ちたい試合だったが、我々が2週間準備してきたことがコートで発揮できたことを喜びたい」と笑顔で振り返った。 セッターの深津英臣(34)は「サントリーさんは天皇杯でタイトルを獲った相手。チャレンジャーの気持ちでやっていこうと。気持ちで戦うって言うのは好きじゃないけど、勝ち切れて良かった」と話す。第2セット以外は2点差だった試合を粘り勝ち。「天皇杯でサントリーさんに負けて、体は元気でもモヤモヤしたものがあった。もう一回サントリーに勝つぞと奮い立たせました」。モヤモヤを吹っ切る勝利になったのは間違いない。 「水町の決定率が良かった。1、2セットは気持ち良く打ってなかったので、彼の得意なパイプを打たせて」と深津。水町泰杜(たいと=23)にセンターからのバックアタックを多用して調子を上げていった。水町は22得点。サントリーの高橋藍は20得点。同じ2001年9月生まれで背番号「12」。“12番対決”を制した格好だが、水町は「いやいや全然。マッチアップが良かっただけです」と浮かれることはない。天皇杯覇者・サントリーに連勝してこの日の自信を確信に変える。