「そのときに出たものが実力」と考える。藤井聡太竜王・名人が本当に強い理由とは?
「天才」ということばは軽々しく使うものではないと思ってはいるものの、史上初の八冠の偉業を達成した藤井聡太竜王・名人に関しては、やはり「天才」というしかないーー。 『藤井聡太の名言 勝利を必ずつかむ思考法』(桑原晃弥 著、ぱる出版)の著者はそう述べています。 将棋の世界には子ども時代から「天才」の名を欲しいままにした棋士は多いものの、それら歴戦の棋士たちと比較しても現在、藤井聡太の強さは抜きん出ているのだと。 ではいったい、なぜ彼はこれほどに強くなることができたのでしょうか? ヒントは、次の文章のなかにありそうです。 藤井聡太は師匠・杉本昌隆八段を初め、たくさんの人たちの支援を受けながら史上最年少でのプロ入りを果たしますが、それまでの道程を振り返って、将棋が好きでたまらなかった自分のことを家族や周りの人たちが認めてくれ、応援してくれたことに感謝し、そうした環境が大きかった、と話しています。(「はじめに」より) 世の中に豊かな才能を持った人は少なくありませんが、そのすべてがいかんなく才能を発揮できるわけではありません。本人の努力はもちろんのこと、周囲の支えもあって初めて才能は花開き、「天才」へと育っていくことができるわけです。 つまり藤井聡太も、周囲の理解があったからこそ苦難を乗り越えてこられたのでしょう。 本書はそんな藤井聡太の「プロ棋士になるまでに何を考えていたのか」「プロ棋士としてどんな思いで勝負に臨んでいるのか」「将棋の未来をどう思い描いているのか」などを本人が発した言葉やエピソードを元にしてまとめたものです。(「はじめに」より) きょうはそのなかから、ビジネスパーソンの日常にも応用できそうな2つのことばとエピソードを抜き出してみたいと思います。 藤井聡太の名言 勝利を必ずつかむ思考法 [ 桑原晃弥 ] 1,540 Amazonで見る 1,540 楽天で見る