【福岡ボート・ルーキーシリーズ】土井歩夢 福岡の次世代エースへ名乗りを上げる
<5日・福岡ボート・初日> 無難にスタートを切った。土井歩夢(21)=福岡=は初陣となった初日5Rで4コースから的確に差し抜けて3着。初日に枠番以上の成績をマークしたのは上々の首尾で、シリーズを優位に進めるための一手を打った。 ただ、機力に関しては不満いっぱい。「舟の向きは良くて回り足は悪くないけど、伸びは普通あるかどうか」と根本的なパワー不足を感じている。とはいえ初日は1回走りで時間がたっぷりあったのはプラスの要素。「この状況で3着が取れたのは大きかったし、プロペラも本体もやり直せる時間がある。何とかします」。流れは決して悪くない。 前期(5~10月)は6月にデビュー初優出を決めると勢いに乗り、新勝率はデビュー3期目にして4.88と前期適用勝率の3.24から大幅に上昇。福岡の若手有望株の地位を着々と固めつつある。「今までは差しが多かったけど、前期は明らかに握って攻める頻度を増やしました。将来を見据えたら1着型にならないといけないんで」 福岡支部は90期台から4000番台は新鋭王国と呼ばれるほど若手の好素材がめじろ押しだっただけに、5000番台の選手としてもこの系譜を受け継ぐ覚悟。「福岡支部の中でのし上がりたいし、自分も強い選手として名を残したい。早いうちにタイトルを取れる選手を目指していきます」。だからこそ、地元のルーキーシリーズは負けられない。「今節はA1も多いし、ここで結果を出したい。気合はめちゃくちゃ入っています」。目指すは優出のさらに上。目に見える結果を残し、福岡の次世代エースに名乗りを上げる。(森 大輔)