20年ぶりの新紙幣!発行初日 広島県内の動きは?
広島テレビ放送
2024年7月3日、20年ぶりに発行された新紙幣を求めて広島県内の金融機関には多くの人が両替に訪れました。 ■もみじ銀行 「ただいまより新紙幣の両替を始めます」 広島市のもみじ銀行本店では3日正午から新紙幣の両替対応を始めました。一番乗りは、銀行の近くにある酒店の女性です。 ■両替一番目の女性 「ダッシュしてまいりました。有名なのは1万円札の人ですが一応私も女の端くれですから津田梅子ガンバレ!と思っている」 日本銀行広島支店にお目見えした新紙幣。一日でおよそ456億円が県内の金融機関に引き渡されます。 ■日本銀行広島支店 中村 武史 支店長 「偽造防止の技術、従来のものに比べて上がってきている。ユニバーサルデザインということで世の中の人に親しまれて、お札自体もその役割を果たしていければ」 新しくなったお札の「顔」みなさんはもう覚えたのでしょうか。 ■女性2人 「渋沢さん。えー、だれだっけ」 ■男性 「北里柴三郎、津田梅子、一番有名な人が名前出てこない。偽造の防止とかにもつながるし、技術が新しくなるのはいいことじゃないかと」 ■夫婦 「紙幣は使うけどだいぶ減りました。電子決済が多くなりました。駐車場とかでも(新紙幣が)対応してないとか、自販機も対応が大変という声は聞くから、(新紙幣の)メリットはそこまで感じていない」 新紙幣の発行に伴い、銀行のATMやバスの運賃箱の改修など現金を扱う業者は、対応に追われてきました。 ■ぼんど 宇都宮憲司 店主 「昼に使う券売機です。新札に対応できるよう今頼んでいるところ」 広島市内の飲食店では、部品の供給が追い付かず券売機の改修が間に合わないといいます。自販機メーカーなどでつくる団体によると、飲食店の券売機は2024年6月末時点で5割程度しか対応が進んでいないということです。広島市内の銀行で一番に新紙幣を手にしていた女性。勤務する酒店に持ち帰りました。 ■女性店員 「ドキドキしちゃいますね」 ■店長 「すごいですね、サイズも変わっちゃって、みんなが知っておけば、話題作りにもなりますし、お客様との会話にもつながりますし」 同じく初日に新紙幣を入手した男性です。広島市内の自宅で見せてくれたのは。 ■男性 「これは、東京オリンピック」 オリンピックの記念硬貨や、日本の歴代の硬貨などを大量に収集しています。発行された新紙幣も、コレクションに加わりました。 ■男性 「さすがですね。さすが日本の日本の技術はすごい」 新紙幣の大きな特徴は目が不自由な人も分かりやすい点です。広島市視覚障害福祉協会で会長を務める中神さんに旧1万円札を触ってもらうと。 ■広島市聴覚障害者福祉協会 中神誠 会長 「これでは何が何だかわからない。こうやって確認する」 これまではスマートフォンのアプリを使って紙幣を判別していましたが、新紙幣では。 ■中神 会長 Q.これはいくらですか? 「多分1万円。1000円5000円と分かる」 紙幣の端に印刷された斜線の位置で、簡単に判別できるといいます。 ■中神 会長 「何円かはっきりしない不安な気持ちになるよりは自信もって出せるから良いと思います」 ■警察官 「新紙幣の発行が開始されます。古い紙幣が使えなくなる、これは詐欺です。皆さん、注意してください」 JR呉駅では通勤・通学の時間帯にあわせ、警察官などがチラシを配りました。新紙幣の発行に乗じて「古いお札が使えなくなる」などとうたう詐欺が増えるおそれがあるとしています。初日、広島でも多くの人が求めた新紙幣。キャッシュレス決済も進むなか、経済の活性化に一役買うことはできるのでしょうか。 【2024年7月3日 放送】