【桧山進次郎】阪神は1、2番が機能しているだけに、やはり中軸が打たないと…
<阪神1-3広島>◇8日◇甲子園 甲子園は初夏とは思えないほどの季節外れの寒さだった。またしてもロースコアだったが、これで阪神の2得点以内は、33試合のうち19試合になった。 桧山 ちょっと寂しい試合でした。これだけ点が入らないと、ファンも、ピッチャーにもストレスがたまっていきそうですね。走者が塁に出ないと、ベンチも策を立てることができない。大量点でなくてもいいから、せめて3点ぐらいはとってほしいですね。8回にはゲラが打たれましたが、ここまでよく投げてきているから責められないです。 阪神は3回に大竹が中村健に左越え本塁打を浴びて先制された。だがその裏、近本の右前打と二盗、2番中野の右前タイムリーで同点とした。 桧山 中野は追い込まれた後、大瀬良の外のストレートをファウルで粘って、会沢がたまらず詰まるだろうと思ったのか。インコースに配したところを、中野がうまく打ち返しました。先手は打たれたけど、すぐに追いついたから、いい流れがくるのではと思ったら甘かったですね。1、2番が機能しているだけに、やはり中軸が打たないと…。 3回は中野の適時打で同点にしたが、続く3番ノイジーは三ゴロ併殺、4番大山は空振り三振。5番佐藤輝を含めたクリーンアップはノーヒットだった。 桧山 ノイジーは差し込まれるケースが多い。大山はボールは見えていると思いますが、自分の感覚とバットの出が合っていないように見えます。6番の森下はヘッドが思うように出てこない。全体的に甘いボールを打ち損じるのは、力みなのか、打つ形なのかわかりません。でも少なくとも狙ったボールだけは芯でとらえる工夫がほしいですね。【取材・構成=寺尾博和】