50代で貯蓄「ゼロ」は“老後貧乏”確定?50代が今からできる対策を紹介
50代になると老後生活に不安を感じる方もいるでしょう。不安の理由としてお金に関する問題が挙げられますが、中には50代で貯蓄がゼロの人も。貯蓄がないと、今何かがあった場合はもちろん、老後生活で困ってしまう可能性が高くなります。 そこで今回は、50代で貯蓄がゼロの世帯の割合や、50代が抱く将来への不安および今からできる対策について調べてみました。「老後貧乏」になって老後生活で困ることがないよう、今からでも対策を始めましょう。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
50代で貯蓄「ゼロ」の割合は?
金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」に基づき、50代の貯蓄状況をまとめると以下の通りです。 【総世帯】 ・貯蓄なし:28.4% ・平均貯蓄額:1199万円 ・中央値:260万円 【2人以上世帯】 ・貯蓄なし:24.4% ・平均貯蓄額:1253万円 ・中央値:350万円 【単身世帯】 ・貯蓄なし:39.6% ・平均貯蓄額:1048万円 ・中央値:53万円 同調査から、50代で貯蓄のない世帯は全体で28.4%、2人以上世帯では24.4%、単身世帯は39.6%もいることが分かります。平均貯蓄額については、一部の富裕層が数値を上げている可能性があるため、自身の貯蓄額と比較する際は中央値を参考にするとよいでしょう。
老後生活に不安を抱く50代の割合とその理由
公益財団法人生命保険文化センター の「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、50代男性の86.3%、50代女性の89.6%が老後生活に対して不安感があると回答しています。 不安の内容としては全年代の男女の79.4%が「公的年金だけでは不十分」であることを挙げていて、50代に絞ると男性が84.1%、女性が85.7%です。公的年金だけで生活できない場合は、仕事を続けるか貯蓄に頼る必要があります。 不安の内容で「日常生活に支障が出る」と回答した50代男性は60.2%、50代女性は64.4%でした。加齢とともに体力は低下し、何らかの病気や障害を抱えるようになる可能性も考えられます。大きな出費が必要な場合も考えられるため、この不安を解決するためにある程度の貯蓄があると安心でしょう。 以上から、老後には年金だけでは生活できなくなるリスクや、病気などで日常生活に支障が出るリスクがあり、貯蓄によって備えておく必要があることが分かります。