鹿児島県・奄美大島4町村で出初め式 防火防災の誓い新たに消防団員ら団結図る
「防火防災の誓いを新たに」――。奄美大島4町村(瀬戸内、龍郷、宇検、大和)で5日、新春恒例の消防出初め式があった。各会場では地元消防団をはじめ、行政など関係機関が参加。多くの住民が見守る中、パレードや一斉放水、表彰伝達式など実施され、団員たちのさらなる団結が図られた。 瀬戸内町消防団(金久修団長、128人)の消防出初め式は古仁屋漁港施設で開かれた。市街地パレードでは、瀬戸内署のパトカーが先導し、団員55人、瀬戸内消防分署員24人、消防車両13台が隊列を編成。同施設を発着点にサイレンを鳴らし、海岸通りや中央通りを巡った。 表彰伝達式では、団員延べ26人を表彰。鎌田愛人町長は訓示で、「消防は火災や災害に対し昼夜を問わず、町民の生命や財産を守ることを任務としている。式で町民に安心と期待を感じさせることは頼もしい限り」と感謝を述べた。 また、町内での2024年の各出動件数が火災1件、救急948件と報告。「自然災害は未然には防げないが、被害を最小限に抑えることは可能。今後、さらに防災体制の強化を図り、関係機関と緊密な連携をとることが大事」と協力を呼び掛けた。 式では消防訓練として、団員らのほか、地元幼稚園や保育園の園児らで構成する町幼年消防クラブが放水を披露。恒例の消防車両からまかれる「紅白餅投げ」では、縁起物を受け止めようと多くの住民が参加した。 奄美市の出初め式は12日に行われる。