梅雨時こそ感染源の蚊を退治 大阪府デング熱対策呼びかけ
地域ぐるみで植え込みなどの定期清掃を
庭やベランダでの防虫対策は個人の努力と裁量で実現できるが、植え込みなどの公共スペースまで広げると、地域住民の連携がなければむずかしい。 「環境美化の観点から、周囲にゴミや不要なまま放置されているものがないか、自治会などで定期的に点検して清掃すれば、地域全体で蚊の防除が可能になります」(田邉参事) 梅雨時から夏場にかけて雑草が伸びやすい。蚊の防除、雑草刈り、美観保持などを同時に実現できれば、安心安全で暮らしやすいまちづくりに役立つ。蚊の防除の点で、定期清掃も、できれば梅雨時だけでも週1ペースが望ましい。 成虫に刺されない対策では、野山や公園に出かける際には、長そで長ズボンの着用がベスト。体温調節能力がやや劣る高齢者や子どもの場合、防虫スプレーが効果的だが、汗をかくと防虫効果が薄れるので、適時スプレーをかけ直す必要がある。 室内への蚊の侵入を防ぐには、窓際に蚊取り線香をセットするといい。昨年のデング熱騒動から学べるものは何か。「不用意に水をためない暮らし」に向け、さっそく周囲を点検したい。 デング熱などの感染症に対する問い合わせは大阪府健康医療部保健医療室医療対策課感染症グループ(06・6941・0351)まで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)