パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで、イスラエルの攻撃を受けて立ち上る煙＝５月１３日（ＡＦＰ時事）

　【ワシントン、カイロ時事】米政府高官は4日、オンラインで記者会見し、パレスチナ自治区ガザの停戦や人質解放を巡る交渉について、「突破口が開かれた」と述べ、事態打開に期待感を示した。 【ひと目でわかる】イスラエル軍の作戦エリアと侵入したとされるエリア 　交渉はカタールの首都ドーハで早ければ5日にも再開される見通しで、協議進展の機運が生まれつつあるという。 　ガザでイスラエルとの戦闘を続けるイスラム組織ハマスは3日、新たな停戦案をカタールなどの仲介国に提示。米高官はこの案を精査した結果、「交渉を前に進め、合意を成立させる土台を与える可能性があるのは明らかだ」と説明し、停戦への「大きな好機があると思う」と強調した。 　イスラエルのメディアは4日、対外情報機関モサドのバルネア長官が率いる代表団がカタールへ出発すると報じた。米側も代表団を派遣する意向で、カタールやエジプトも交え、協議を行うとみられる。ただ、米高官は「数日内に交渉が妥結するという意味ではない」と語った。