【特集】「結婚もしない、子どもも産まない」「女手一つで“ほんまにやったろう”と思って」 家族のために覚悟を決めて働く老舗キャバレー『ミス大阪』のラウンジレディーたちに密着
■乳がん発覚にラウンジ廃業で多額の借金…それでも働き続けるのは苦労して育ててくれた母親のため
2023年の春から『ミス大阪』で働き始めたという、ラウンジレディーのhanaさん(62)。この店では、まだ“新人”です。 (hanaさん) 「40℃になると言っているから、対策をね。家に『冷えピタ』がないとするやん。どうしてもないとするやん。そうしたら、野菜室を開けるやん。キャベツでも何でもいいねん。脇とかお尻とかに当てたら、熱は冷めるから」 (客) 「ほんまに?初めて知った」 (hanaさん) 「信じてないな。だいたい私の言うことは、誰も信じてくれへんけど(笑)」
(岡田マネジャー) 「100%、トークですね。トークの言い回し。売り上げが、上から5本の指に必ず入ってきています」
この日、hanaさんが向かったのは病院です。 (hanaさん) 「お久しぶりです。報告!」 (入野宏昭院長) 「はい、どうですか?」 (hanaさん) 「今のところ、楽しく暮らさせていただいています。ただ、検査の日になると思い出します。自分が、そうなんだと…」
5年前に乳がんが見つかり、手術をしたhanaさん。再発しないことを祈りながら、生活しています。 (hanaさん) 「人生、今まで、ちょいちょい蹴躓いるので、その度に『今のこの試練は、次に何かあるんやな』と…」
hanaさんは以前、大阪・ミナミでラウンジをしていたものの、コロナ禍で持ちこたえることができず廃業。残った多額の借金を返済するために、『ミス大阪』で働き始めました。 がんという病に加え、店の廃業―。それでも働き続けられるのは、母親の存在があるからです。
(hanaさん) 「今から思えば、母親は子ども2人を連れて、大阪に逃げてきたみたいな形になって、細々と暮らしていました」 「貧乏はしても、子どもに決してひもじい思いはさせまい」と、寝る間も惜しんで働いてくれたhanaさんの母親。 (母親) 「悪ガキでした。おとなしい優しい子と違うわな」 (hanaさん) 「私は、おとなしいほうやったと思っていたんですけどね、子どものころは。親からしたら、そうなんと違います?うふふ(笑)」
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