そのまま拭いちゃダメ! ワイパーもNG! 忌まわしき「鳥フン」がクルマに付着したときの落とし方
ワイパーの使用はNG!
鳥のフンはいつ、どこで落ちてくるかわからない。とくに電線の下、木下など、鳥がとまりやすい場所の下の駐車は避けたほうが無難である(そこを避けても落ちてくるのが鳥のフンだが)。 それでも走行中にフロントウインドウにペッタンと落ちて付着することもあるのだが、そこでやってはいけないことがある。それは鳥のフンを落とすため、ワイパーを使うこと。鳥のフンがウインドウに付着したままワイパーを作動させると、かえってフン汚れを引きずり、汚れが広がるだけでなく、ガラスやワイパーブレードを痛めてしまうからである(ウインドウウォッシャー液を噴射させたとしても)。 走行中に鳥のフンが付いたときは、前方視界を大きく遮るような被害でない限り、焦らず速やかにどこか安全な場所にクルマを止め、上記の鳥のフン除去作業を行いたい。そのためにも、ティッシュと水吹きスプレーの常備をオススメする。それがあれば、虫の死骸除去などの汚れにも対応できるからである。 中性洗剤を薄めたスプレーボトルも鳥のフンや虫の死骸落としに有効だが、それを使う場合はもう1本、水だけのスプレーボトルを用意して、処理後、塗装を痛めないために洗剤分を洗い流すことをお忘れなく。 いずれにしても、ボディに鳥のフンが付着した場合は、こすらず落とす!(あるいは水で吹き飛ばす)ということ。ワイパーのあるウインドウに付着したときは、絶対にワイパーを使わないこと、この2点を押さえてほしい。 最後に、筆者が最近手に入れ、マルチに使っているコンパクトかつ強力なエアーブローについて触れたい。それはセイワのIMP301ハンディマルチブロー&掃除機というアイテムで、7種類のアタッチメントが付属し、エアーブローと掃除機の二刀流の機能を持っている。 が、筆者が愛用している理由は、洗車のプロが洗車後の水気ふき上げ作業の仕上げとして、ボディの隙間、ドアミラーケースの内部などに侵入した水気(実際には泥水だ)をエアーコンプレッサーによるエアーブローで吹き飛ばすのと同じ目的に使えるからである。大型エアーブローと違い、軽く持ちやすく、作動音が静かなのもお気に入りのポイントだ。 それが、ここでは余談だが、洗車の水気拭き取り後にも染み出てくる汚れを含んだ水の流れによる縦スジの水垢の付着防止につながることになる。ボディとライトの隙間の奥などに入り込んだ水気の吹き飛ばしにも有効だ(新車でもボディの隙間にはホコリ汚れが入り込んでいたりする)。 筆者はその強力なエアーブロー機能を鳥のフン吹き飛ばしにも使っている。もちろん、最初に水をかけてフンを柔らかくしてからだが、一瞬にしてフンが吹き飛ぶから、拭き取りの手間いらず。こする作業がないためボディ、塗装にも優しいということになる。この発想、これまでなかったでしょ!
青山尚暉