【広島】“悲運の男”が今季初勝利&交流戦初白星 7年ぶり交流戦勝ち越しに導いた
◆日本生命セ・パ交流戦 楽天3―4広島(15日・楽天モバイルパーク宮城) 広島が2戦連続の1点差ゲームを制し、あと1試合を残して17年以来、7年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。新井監督は「やれ“鬼門”だとか、記者の皆さんが言っていること。私は知りませんから。私には全く関係ないことだけど、勢いのある楽天さんに勝ち越せたのは自信にしていいと思う」と、選手の奮闘をたたえた。 “悲運の男”玉村が、今季初勝利&交流戦初白星を手にした。今季の交流戦は2戦、計11イニングで自責0(4失点)も0勝2敗だった。ここ数試合、登板日の朝に前日先発の大瀬良からLINEで相手打線のアドバイスを受けることを日課とし、この日も6回まで無失点。大瀬良を含めて、同一シーズン、同一球団で交流戦の防御率0・00が2人なら初だったが、7回に3失点(自責3)。「7回を投げきりたかったけど、次の経験として生かしたい」。先発の役割は果たし、7度目の3連勝に導いた。 昨季は勝率5割で乗り切った交流戦は今季、敵地のソフトバンク3連戦で3連敗した以外の5カードで勝ち越し。今季最多更新の貯金8とし、2位とのゲーム差を最大の3・5に広げた。「自分たちのチームは“戦える”と思っている」と指揮官。最終戦も白星締めで、リーグ戦に弾みをつける。(畑中 祐司)
報知新聞社