PERSONZ、結成40周年ライブツアーファイナル完走 オフィシャルレポート到着
アンコールでは、JILLが『ヒルナンデス』に出演した時のエピソードを話し、コジル(JILLに似せたハンドメイド人形)も紹介。そして「次の曲はジャンプします。皆さんも自由に飛んでください」とのMCでスタートしたのは「MIGHTY BOYS-MIGHTY GIRLS」。この曲では歌メロを気分にまかせて引っ張ったり矯めたり、生の演奏ならではの歌唱が特に光る。「TOKIO'S GLORIOUS」のイントロでは、JILLが“ハネダ! ト、ト、ト、ト……、トキオズ グローリアス!”と叫び、テンションはさらに急上昇。ギターソロ後の掛け合いタイムでは、JILL vs 観客のフェイクバトルも。スーパーソニック・ハイトーンを交えたJILLのボーカルに負けじと唄った観客チームも、なかなかのガッツを見せたのだった。 2度目のアンコールでは、PERSONZの40周年を祝い、♪ハッピーバースデー パーソンズと会場全員が合唱。JILLはファンへの感謝を述べ 「また40本とか50本のツアーをやりたいねってメンバーで話したりしてます。たくさんの曲を作ってきたけど、まだまだ作れると思う。やっぱり新しい曲をみんなに届けないと」 と今後の抱負も。 オルガンのようなリフで始まった「Singin' In The Rain」では、スポットライトに照らされたJILLが圧倒的な歌を聴かせた。艶があって伸びやかで、鋭さも失わない素晴らしい歌。特に後半の英語詞部分はセリフ語りのような自在さも相まって、舞台女優の独壇場かと思うほどの迫力だった。 オーラス曲は「DEAR FRIENDS」。本田が弾く優しげなアルペジオに導かれて唄いはじめるJILLのエモーショナルな歌声。サビ前のパートも大サビもオーディエンスの大合唱となる文句なしの名曲だが、その名曲を今なおエンパワーしているのがPERSONZの凄さだとライブを観るたびに痛感する。ギターソロ前半のロングトーン部分でJILLが本田のギターの弦を弾いて音を出すというのは以前にも観たことがあったが、この日はフレーズ終わりのピックスクラッチまでJILLがしっかりキメてみせた。ロックバンドとしてカッコ良くあり続けたいという美意識が体現された名場面だったように思う。 「PERSONZは日本一のバンドです。こんなメンバーいません。日本一のギタリスト、本田毅! こんなすごいソングライターいません、日本一のベーシスト渡邉貢! ドラムを叩いてプログラミングもする、日本一のドラマー藤田勉! そして、宇宙一のJILLです!」と大歓声の中、改めてメンバー紹介。観客から飛んだ「50周年!」という言葉に応えて、「50周年までやるぞー!」と頼もしい発言があったことも記しておきたい。 「素晴らしいファイナルでした。でも終わりじゃない」と最後にJILLが言った通り、PERSONZの40周年はまだまだ継続中。8月17日~31日の15日間には東京タワーにて「PERSONZ 東京タワー EXHIBITION」を開催、メンバーが在廊して新曲を公開作曲するという試みを行うのだとか。また9月・10月には今年も横浜と大阪でビルボードライブを。さらに9月にはJILLのソロプロジェクト“三味線JILL屋”のライブも控えていて、目が離せない状況が続く。彼らについて行けるように、こちらも体力を蓄えておきたいところだ。 Text:舟見佳子 Photo:アンザイミキ <ライブ情報> PERSONZ 40th FLOWERS at Billboard Live 2024 9月27日(金) 神奈川・ビルボードライブ横浜(1日2回公演) 1stステージ:開場 16:30 / 開演 17:30 2ndステージ:開場 19:30 / 開演 20:30 10月3日(木) 大阪・ビルボードライブ大阪(1日2回公演) 1stステージ:開場 16:30 / 開演 17:30 2ndステージ:開場 19:30 / 開演 20:30