春季関東大会でデビューしたスーパー1年生一覧!名将絶賛の専大松戸の強打者、侍ジャパンU-15代表右腕など14人がベンチ入り!
18日に開幕した春季関東大会はベスト4が出揃った。152キロ右腕・昆野 大晴投手(白鷗大足利)らドラフト候補のアピールも光る一方、1年生たちも躍動している。 【一覧】関東大会ベンチ入り1年生 1年生で最もアピールしたのは専大松戸の吉岡 伸太朗内野手だ。千葉県大会では準々決勝の市立柏戦で公式戦デビューし、2安打の活躍。準決勝、決勝戦でも先発、県大会では11打数7安打の活躍を見せた。関東大会の東海大相模戦でもスタメン起用され、4打数2安打だった。吉岡は178センチ93キロと恵まれた体格をした左のスラッガーで、すり足気味でタイミングを取る姿は清宮 幸太郎内野手(日本ハム)の早稲田実時代を彷彿とさせる。特に第4打席は140キロ超えの速球を投げ込む塚本 空輝投手(3年)から痛烈な右前安打を放った。この内容に持丸修一監督も絶賛だ。 「しっかりと引っ張って良い打球を打つことができていましたよね。彼は楽しみな選手ですよ。これほどの左打者は歴代でもなかなかいません」 当初、サードは守備力の高い鵜澤 覚斗内野手(2年)だったが、スタメン起用されてからの活躍で、ポジションを奪い取った。関東大会ではどんな結果になってもフル出場させる方針だったという。 「守備は慣れていない挟殺プレーでのエラーもありましたが、本来は守れる選手。これも経験です。とにかく彼は打撃です。上手く行けば4番も打てる可能性はあります。打撃練習では本当に飛ばしますし、速球も引っ張れる。性格も明るくていいですよ」 持丸監督の構想通り4番打者を打てる成長を見せれば、現在、4番を打っている清水 友惺外野手(3年)を他の打順で打たせたいという。清水は走攻守三拍子揃っていて、アベレージ型の選手。長打よりも、チャンスメイクに徹したほうが持ち味を出しやすい選手なので、吉岡はこの夏のキーマンとなる選手だろう。 門倉 昂大投手もリリーフ登板した。左腕のグラブを高く掲げて、真っ向から振り下ろす本格派右腕。常時130キロ中盤の速球、スライダー、カーブを投げわけ、1年生としては能力は高い。持丸監督は「彼も期待の投手。経験させられたのはよかった」と手応えを感じている。149キロ右腕・梅澤 翔大投手(3年)の1年生時も130キロ中盤ほどだったので、3年生までには140キロ以上は十分に期待できるだろう。 ベスト4入りした帝京は立石 陽嵩内野手が準々決勝の花咲徳栄戦で途中出場して、適時打を放った。パワフルなスイングが魅力の右のスラッガータイプで、今後の成長にも期待がかかる。石井 諒佑外野手(中央学院)は常総学院戦で5番レフトで出場。1打席だけに終わったが、夏までさらにレベルアップすれば、出場機会は増えるだろう。 藤田 蒼海投手(山梨学院)は東海大菅生戦でリリーフ登板。関メディベースボール学院中等部出身で、ポニー、U-15と2カテゴリーで日本代表を経験。中学時代は巧打堅守のショートとして活躍していた選手で、この3年間、投打ともにどこまでレベルアップするのか楽しみだ。 今大会は14人がベンチ入り。この中から高校球界を代表する選手が現れるのか注目だ。