涼を感じる「夏の和菓子」季節の贈り物にも喜ばれる
新しい潮流の和菓子が続々と登場する昨今。味もデザインも洗練された新感覚の黒糖羊羹のほか、夏を感じられるスイーツをご紹介。 【写真】夏に食べたい、贈りたい「最高のお菓子」
京菓子司 亀広良『杏仁豆腐』
杏仁の甘やかな香りきわだつ和菓子店らしい夏の冷菓 伝統的な京菓子を守り続ける名古屋の名店。新しい味にも挑戦し、評判を呼んでいる。夏の杏仁豆腐はそのひとつ。杏仁を種から絞り、和菓子の技を駆使し、岐阜・山岡産の糸寒天を使い、つるんと軟らかな食感に。無農薬の丹波産大納言小豆と和三盆のシロップがさらに杏仁の味を引き立てている。 1カップ¥750/京菓子司 亀広良(☎052・531・3494)
乃し梅本舗 佐藤屋『りぶれ』
黒糖、ラム酒、レモンを合わせた新感覚の黒糖羊羹 黒糖羊羹にラム酒を炊き合わせることでキレのよい甘味に。愛媛・怒和島(ぬわじま)の農家から収穫後にすぐ届く樹上完熟レモンを蜜漬けにすることで、フレッシュで柔らかな酸味を引き出している。軟らかめの羊羹と寒天の一体感が見事。お茶やコーヒーはもちろん、ジンなどのお酒とも合う。 1本¥1,620/乃し梅本舗 佐藤屋(☎023・622・3108)
薄氷本舗 五郎丸屋『薄氷』
北陸の自然を映し込んだ上品なたたずまいの銘菓 口に含むとすーっと溶け、和三盆の柔らかな風味がふわりと残る。北陸の深い雪が溶け、水面に張った薄氷を模した上品な姿は、富山特産の餅米・新大正米を原料に薄くのばし、和三盆糖をていねいに刷毛で塗って仕上げている。加賀藩前田公により幕府に献上され、茶人からも愛されている銘菓。 20枚入(紙箱)¥2,160/薄氷本舗 五郎丸屋(☎0766・67・0039) 撮影/吉田 歩 スタイリスト/西㟢弥沙 取材・原文/北村美香 ※エクラ2024年7・8月合併号掲載