「女って怖い……」ピュアな浮気を察した“34歳女優の笑顔”にゾゾゾ…すれ違う2人の恋の行方|NHK大河ドラマ『光る君へ』第16回
道兼、覚醒
さわに文を送り続けているまひろ。そんなまひろのもとを訪ねてきたのはさわ、ではなく、まひろが文字を教えていたたね(竹澤咲子)だった。 両親が熱を出し、悲田院(今でいう救護施設)に薬草をもらいにいったまま帰ってこないのだという。たねと共に悲田院に向かうまひろだったが、すでにたねの両親は亡くなっていた。そしてたねも発熱。まひろが懸命に看病をしたが帰らぬ人となった。 それから、まひろは悲田院にやってきた子どもたちの看病を続けていたが、次々と亡くなっていく。なにもかも不足しているようにしか見えない。そりゃあそうだ、上が何もしないのだから。 一方、そこに道兼(玉置玲央)がやってくる。悲田院に行こうとした道長を「汚れ役は自分の役目」と言って止めたのだ。結局、道長もやってきたわけだが、道兼が前回とは見違えるような表情に。父との鬱屈とした関係がなければ、道兼ももっと早くから政の才を発揮していたのだろうけれど……。 悲田院の状況に絶句する道兼と道長。 そしてここで出会ってしまう道長とまひろ。発熱し、もうろうとした状態のまひろと道長が偶然ぶつかったのだ。 しばし、見つめ合う2人だったが、まひろはそのまま意識を失う。道長の腕の中で。
ときめきしかないのだが……道長との再会
まひろを抱き上げ、家まで送る道長。そのまま看病をする。為時らはもちろんびっくりである。自分たちよりもずっと位の高い道長が娘を抱いて帰ってきた上に、看病するというのだから。 ずっとまひろに語りかけながら看病をする道長。それは倫子(黒木華)にも明子(瀧内久美)にも見せない姿。愛というより、もっと深いところでつながっている。一緒に乗り越えてきたものが大きすぎる故だろう。 とは言え、特別な女性であることに変わりはない。道綱が石山寺で良い女と出会ったと、言いまひろの名を口にした途端に道長の表情が変わっていたが、もし夜這いが成功していたら道綱の命はどうなっていたことやら……。 それにしても、ここまでままならないものなのか、道長とまひろ……。