二階氏の不出馬表明は「院政」への布石? 東工大・西田准教授「“自分が泥をかぶるから、今後も影響力を行使しますよ”という狙いか」
━━4月には衆議院の補欠選挙を控えているが、自民党にとって非常に厳しい戦いになるのか? 「かなり厳しい戦いになる。なぜなら東京15区と長崎3区は政治とカネを巡る問題で自民党の現職議員が退いたことを受けての補選であるとともに、今も政治とカネの問題は全くと言っていいほど解決していないからだ」 「保守王国である島根1区に関しては基本的に自民党有利な土地だが、清和政策研究会(安倍派)の会長を務めた細田氏が亡くなったことに伴う補選であるため、総合して考えるとけっして簡単とはいえないか予想が難しい。もし3つとも落とすとなれば、岸田総理の自民党総裁としての適格性を問う声が党内で強くなるのではないか」
━━ANNの世論調査によると衆院選で政権交代を期待するという声は46%と高い。衆院選はどうなるのか? 「注意しなければいけないのは、『政権のあり方に不満を持つ人は必ずしも投票に行くとは限らない』という点であり、もう1つ野党分裂だ。調整が十分に進まず、票が分かれてしまうのであれば、政権交代には結びつかないということも十分考えられる」 (『ABEMAヒルズ』より)