時代祭の式部と少納言は「仲良しどす」 秋の都大路、4万人魅了
京都三大祭りの一つ、時代祭が22日、京都市内で行われた。明治維新から平安時代に至るまで、各時代の装束を身にまとった約2千人の行列が秋の都大路を彩った。京都府警によると、約4万2千人が優雅な姿に魅了された。 【別カット】京都御所を進む時代祭行列 毎年、京都五花街が交代で務める中世婦人列と平安時代婦人列は行列の中でも特にひときわ優雅な一団だ。今年はNHK大河ドラマ「光る君へ」のヒロイン、紫式部に先斗町（京都市中京区）の芸妓（げいこ）の珠雪さんが、式部の好敵手、清少納言に芸妓のもみ福さんがそれぞれふんした。 2人とも時代祭への参加は2回目。毎回ドラマをかかさず視聴しているという。珠雪さんは「紫式部はよお人を見てはるというイメージ。この役を務められて、とてもうれしく思います」。もみ福さんも「少納言は気の強さの中にも知性や品があふれている。りんとした少納言の姿を感じていただけたら」と話していた。 ドラマでは、ライバル心むき出しのかけ合いも見られる2人だが、「私たちは仲良しどす」と声を合わせていた。（田中幸美）
