「今週は何かいいことありましたか?」西田敏行による「人生の楽園」最後のナレーション
自分にとっての“人生の楽園”を見つけ、憧れの田舎や愛する故郷で第二の人生を送る人々の日常を紹介する、テレビ朝日系の「人生の楽園」(土曜午後6:00)。本番組の案内人を努めてきた西田敏行による最後のナレーションが11月9日に放送される。
10月17日に亡くなった西田は、初代のナレーターであるいかりや長介から引き継ぐ形で2003年10月から21年間もの長い間、本番組の案内人を務めた。昨年、西田がナレーションを務め始めてから20周年を迎えた際には、「自分の人生に対する参考本みたいなニュアンスもあります。この番組が私にとっての人生の楽園です」と語り、番組を愛し楽しみながら長きにわたり収録に臨んでいた。10月3日に収録が行われた10月26日放送回と11月9日放送回が、西田がナレーションをした最後の作品となる。
11月9日の放送は、「夫婦でつなぐ合掌造りカフェ」と題し、愛知県新城市を舞台に54年前に父が白川郷から移築した合掌造りの古民家をよみがえらせ、カフェを始めた豊島令子さん(70歳)と夫の裕光さん(74歳)の夫妻を紹介する。
西田が亡くなった直後、10月19日に放送された同番組の「追悼アンコール 西田敏行20周年スペシャル」と、生前に収録されたナレーションによるレギュラー回(10月26日、11月2日)がオンエアされると番組ホームページやSNSを通じて西田への感謝のメッセージと共に「西田さんの声を残してほしい」との言葉が多数寄せられた。その思いを受け、番組では「今週は何かいいことありましたか? 私ね、思うんですよ。人生には楽園が必要だってね」と視聴者に語り掛けるオープニングは、引き続き西田のナレーションで届けることを決定した。
11月16日から当面の間は、テレビ朝日の小木逸平アナウンサーが男性ナレーションを担当し、もう一人の案内人の菊池桃子との掛け合いで番組を進行していく。