「空のF1」の初日予選は強風と高波で中止!
中止決定後にメディアセンターで行われた記者会見には、日本人パイロットとして参戦している室屋義秀(43)と、現在のランキングトップであるマティアス・ドルダラー(45、ドイツ)が参加。室屋は「残念だが、(レース委員会は)難しく、勇気のある判断をした。パイロットとして感謝したい」と語った。 ドルダラーも「この風でもフライトは可能だが、パイロンが傾き、水平飛行の確認などが難しいだろう」と、中止やむなしのコメントを残した。 現在、ランキング11位の室屋は、明日の「ラウンド・オブ・14」で、4位のピート・マクロード(32、カナダ)と対戦する予定。2014年のラスベガス大会で、史上最年少で優勝した強敵だ。 前日のトレーニングで、参加14機中、最速のタイムをたたき出している室屋は、「トレーニングではよく飛べている。100パーセントの力を出して、ファンやメディアから、ほんの少しの力をもらえれば、かなりいい成績を残せる。今日、飛べなかったことは、我々にいい結果をもたらす。フライトが重なると、どこのチームもタイムを縮めてきますので」と、悪天候中止が悲願のホーム日本での表彰台に向けて『追い風』になると力強く誓った。コース経験が豊富なホームアドバンテージをどう生かすか。千葉の幕張海岸名物とも言える曲者の強風をどこまで味方につけるか。注目レースは、明日のぶっつけで決着がつく。