ふるさと能登、名残惜しみ Uターンラッシュがピーク
最長で9連休の年末年始休みを石川県で過ごした人たちのUターンラッシュは4日、ピークを迎えた。能登空港では、昨年の地震や豪雨など災害の爪痕が残るふるさとを離れる帰省客と、名残を惜しむ家族の姿が見られた。 横浜市に帰る長女と孫2人を見送った貝崎利治さん(68)=志賀町貝田=は「もう何事もなく、家族が安心して帰ってこられる能登になってほしい」と話した。 志賀町里本江の実家から千葉県成田市に戻った大学生川原千奈さん(21)は卒業後、金沢の病院に就職することが決まっており、「ふるさとの復旧はまだ進んでいない。地元に帰ったら、少しでも復興の役に立てたらと思う」と話した。 金沢駅もUターン客で混雑した。JR西日本金沢支社によると、東京方面に向かう北陸新幹線の自由席乗車率は180%を最高に5本で100%を超えた。「はくたか」「かがやき」の指定席は32本中28本で満席となった。 金沢地方気象台によると、年末年始休み最終日の5日はおおむね曇りで、一部で雨、雪が降る見込み。能登では昼から夜にかけて落雷や突風に注意が必要となる。