「お試し無料に素人が釣られ過ぎ」「特急かいじで済むのでは?」議論呼ぶ「中央線快速グリーン車」は本当にオトクか?検証してわかった「意外な結果」
10月13日からJR中央線快速・青梅線(東京~大月・青梅間)の一部編成にグリーン車が導入されて早2週間。サービスの本開始となる2025年春までは「無料お試し期間」として、グリーン車料金を支払わずに乗れるとあって、人気を呼んでいる。 【写真】ハイスぺなのに社会から消された「ざんねんな乗り物」たち ところで、中央線ではすでに特急「あずさ」「かいじ」が運行されている。また、中央線快速のライバルにあたる京王も座席指定列車を運行している。既存の座席指定列車と新たに始まるグリーン車を比較すると、意外な事実が判明した。
回転式リクライニングシートなどを導入
首都圏では東海道本線や総武快速線などで、普通や快速といった一般列車にグリーン車を連結している。しかし、中央線ではグリーン車サービスは実施されていなかった。 2025年春より、中央線快速(東京~大月)のE233系で運行される全列車、青梅線(立川~青梅)の中央線快速(東京方面)と直通運転を行う全列車に2階建てグリーン車2両を連結することになった。 10月13日以降から順次グリーン車が連結され、2025年春まではグリーン車ありの12両編成、グリーン車なしの10両編成が混在することになる。2025年春のグリーン車サービス開始日まで「グリーン車お試し期間」として、グリーン料金なしでグリーン車に乗車できる。 グリーン車の座席は回転式リクライニングシートとなり、全席にテーブル、電源コンセント、ドリンクホルダーを設置する。また、「グリーンアテンダント」が乗務し、案内等のサービスを実施するとしている。 グリーン車の乗車にあたり、グリーン券が必要だ。モバイルSuicaなどで「Suicaグリーン券」を乗車前に購入。乗車後は座席上部にあるSuicaグリーン券システムにタッチすることにより、車内改札は省略される仕組みだ。 グリーン料金に関して、Suicaグリーン料金は営業キロ50kmまでが750円、100kmまでが1000円、通常料金(紙のきっぷ)は50kmまでが1010円、100kmまでが1260円となる。 参考までに50キロ以内の主な区間は東京・新宿~八王子・拝島、新宿~高尾・青梅、100キロ以内の主な区間は東京~大月・青梅、新宿~大月だ。普通料金(ICカード利用)とSuicaグリーン料金を合わせると、新宿~八王子は計1242円、新宿~大月は計2342円になる。