「蒲蒲線」来年度調査・設計へ 国交省が補助金 整備に向け“第一歩”
羽田空港から渋谷や池袋などへのアクセス向上が期待される2つの蒲田駅を結ぶ新空港線、いわゆる「蒲蒲線」の整備が遂に動き出します。国土交通省が来年度予算案の概算要求で、調査や設計にあたるための補助金を計上したことが分かりました。 JRと東急線が乗り入れる蒲田駅と京浜急行線の蒲田駅を結ぶ新空港線「蒲蒲線」について、国土交通省は来年度の予算案の概算要求で、整備の主体となる第三セクターが設計や調査をするための事業費を9000万円と見込み、その3分の1の3000万円を補助金として計上しました。 蒲蒲線に関する事業費は「国」と「都・大田区」と「第三セクター」で3分の1ずつ支出することになっています。補助の対象となるのは、第1期区間とされる東急の矢口渡駅から京急蒲田駅までの区間で、既存の東急多摩川線を地下に通す形で計画されています。 国土交通省が蒲蒲線に関する費用を計上するのは初めてで、来年度から整備に向けた動きが本格化します。 新空港線「蒲蒲線」について今回、国交省が来年度の予算案の概算要求に盛り込んだ整備の対象となるのが、東急の矢口渡駅から京急蒲田駅までの第1期区間です。この区間は既存の東急多摩川線を地下に通す形で計画されていまして、国交省は着工に向けた調査や設計作業の事業費を9000万円と見込んでいます。 蒲蒲線にかかる費用は国と地方、第三セクターでそれぞれ3分の1ずつ支出することになっていますので、今回の国の予算案では3000万円を補助金として計上したという形です。 総事業費約1360億円、開業目標は2030年代とするこの大規模事業が、来年度以降本格化していきます。