夫婦・パートナー間の関係を良好に保つ秘訣 「Iメッセージ」「トーキングピース」とは
とはいえ、男女関係では感情のぶつかり合いが避けられない場面が生まれるのは当然だ。けんかの絶えないカップルや夫婦は大勢いるだろう。そんなとき、坂崎さんが提案する方法が「トーキングピース」である。 「コミュニケーションの場では、お互いが主張を言い合うのではなく、順番に言いたいことを伝え合うことが重要です。それがうまくいかない場合、クッションやぬいぐるみを用意して、それを持っている人だけが話す権利を持ちます。持っていないほうは質問や遮りをせず、ただ聞くだけです。話し手と聞き手の役割を明確に分けることがポイントです」 カップルセラピーでは、第三者であるセラピストがクッションやぬいぐるみの役割を果たす。ただし、プロフェッショナルではなく友人や両親に仲介役を任せる場合は「中立になることは難しい」ため注意が必要という。 なるほど、確かにそうかもしれない。相手への距離感、攻撃的にならない「Iメッセージ」、そして適切な“クッション”選び。この三つがそろえば、夫婦・パートナー間の関係は良好に保たれそうだ。 (ライター、編集者・千駄木雄大) ※AERA 2024年12月2日号より抜粋
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