愛される日本のサッカー ダバディ氏「日本以上にフランスでは評価」 パリ五輪でのフランスは“ドリームチーム”
パリ五輪まで4か月。そのパリの象徴の1つである「エッフェル塔」ではなく「東京タワー」を背に、話を伺ったのは、シドニー五輪や日韓W杯でフィリップ・トルシエ監督を通訳として支えたフランス出身のフローラン・ダバディさんです。 【画像】3月15日に発表された最新のサッカーU-23日本代表 22日に京都でU-23マリ代表との強化試合を控えるパリ五輪世代の日本代表への期待や、フランスでの日本サッカーの評価、そして地元開催の五輪に臨むU-23フランス代表について語ってくれました。
■日本代表が金メダル取れる可能性は?「フフフッ。今回はフランス代表強いですよ」
東京五輪ではあと一歩のところでメダルを逃し、久保建英選手の涙も記憶に新しいところですが、これまでも数多くの日本代表選手たちが五輪に出場してきました。 96年アトランタ:川口能活・前園真聖・城彰二 他 00年シドニー:中田英寿・中村俊輔・高原直泰 他 04年アテネ:小野伸二・松井大輔・大久保嘉人他 08年北京:本田圭佑・長友佑都・香川真司 他 12年ロンドン:吉田麻也・酒井宏樹・宇佐美貴史 他 16年リオデジャネイロ:遠藤航・南野拓実・浅野拓磨 他 21年東京:三笘薫・堂安律・冨安健洋 他 そして、今年の五輪で出場を期待される「パリ世代」には、久保建英選手・鈴木彩艶選手・鈴木唯人選手ら若くして海外でプレーするタレントたちがそろっています。 そんなメンバーがパリで金メダルをとることはできるのか、ダバディさんに質問しました。 ダバディ「フフフッ。笑っちゃったんだけど、今回はフランス代表強いですよ。日本が金メダルを取るためには、フランス相手にジャイアントキリングしないといけないですね。決勝でやれれば出来すぎだけど、グループリーグで、フランス対日本を見たいですね」 フランスと日本は21年の東京五輪で対戦し、日本が4対0で勝利と世界に衝撃を与える結果となりました。 これが今回、母国開催の五輪を控えるフランスに大きな影響を与えたといいます。
ダバディ「東京五輪では、エムバペ選手やポグバ選手、グリーズマン選手などのスターを招集できなかったり、開幕直前にはメンバー招集を拒否されたりで、"Cチーム"といえるような苦肉の策でのメンバー構成でした。フランスにとってあんなに悔しい思いはないというくらい、悪夢のような東京五輪の敗戦があったので、パリ五輪では92年バルセロナ五輪のバスケットボールアメリカ代表のようなドリームチームで臨むと思います。ティエリ・アンリ監督のもと、良い選手が揃っていますし、レアル・マドリードに移籍が噂されるキリアン・エムバペ選手も出ると思います。今回は本気で金メダルをとりに行くぞというような勢いがあります」