1週間で3つの文学賞を受賞 話題の小説『地雷グリコ』 誰もが知るゲームが題材…その魅力とは
■受賞後、書店注文が5倍に 読者に支持されるポイントは?
出版社はこの受賞を受けて「書店からの注文は受賞前週と比較して5倍に跳ね上がり、これを受けて重版6刷を決定しました」と反響を明かしました。 また、読者に支持されているポイントを『地雷グリコ』の編集担当に取材すると「ミステリ読みからは、勝利に至るまでの論理(ロジック)の美しさ・面白さが評価されています。イカサマや運頼みがほとんどないため、勝利の瞬間に“なるほど” “その手があったか”と納得・驚がくできて気持ちいい、そんな感想が耳に入っています」とコメント。そして「こんなゲームをどうやって思いつくの?、自分も遊んでみたい、という声が寄せられています」と、誰もが知る遊びを少しひねったゲームの面白さも注目されているといいます。 さらに「人物たちが好きだと言ってくださる方も多いです。高校生らしいやりとりが読んでいてほほ笑ましい、というものから、高校生たちが、自分なりのこだわりや譲れないものを明確に持っていて、その姿が格好いい、といったものまで。青春小説としての魅力を感じてくださっている方も多いようです」と、作品に登場するキャラクターたちも支持されているそうです。 この勢いにのり、『地雷グリコ』が今後も文学賞を受賞していくのか注目されます。