有働由美子アナ、10月スタートのテレ朝新番組が早くも始動 「早河会長」肝いりで次期「報ステ」キャスター候補にも浮上か
肝いりの“ステーション”番組
「ご存知の通り、テレ朝は『報道ステーション』を筆頭に、音楽番組は『ミュージックステーション』、選挙特番は『選挙ステーション』ですし、タモリさんの特番だって『タモリステーション』です。かつては元SMAPの香取慎吾がMCの『SmaSTATION!!』もありました。テレ朝で“ステーション”がつく番組は、そのほとんどが早河洋会長(80)の肝いりなんです。『タモリステーション』の初期には、“制作総指揮”として会長の名がエンドロールにクレジットされていたほどです」 早河氏は初めて生え抜きでテレ朝の社長になった“テレ朝の天皇”と呼ばれる人物だ。 「そもそも『報ステ』の前番組、久米宏さん(80)がメインキャスターを務めた『ニュースステーション』の初代プロデューサーが早河会長でしたからね。その“ステーション”がつく番組を打ち切って『有働タイムズ』に替えるというのは、他の誰かにできることではありません」 なぜそこまで有働アナに入れ込んでいるのだろう。 「テレ朝の平日の報道・情報番組は、午前の『モーニングショー』も、お昼の『ワイドスクランブル』も、夕方の『スーパーJチャンネル』も、番組構成が似たり寄ったりで、正直言って高齢者向けの内容になっていることが多い。日曜の『サンデーステーション』やドラマの『相棒』と『科捜研の女』も同様です。おかげで世帯視聴率は良く、日テレと年間三冠王を争うまでになったのですが、コア視聴率(13~49歳の個人視聴率)が低いので営業的には弱い。そもそも高齢者頼みの一本足打法でいいのかという問題もあります。そこで有働アナの『有働タイムズ』で若い視聴者を呼び込み、突破口になってもらいたいというわけです」 有働アナにそこまでの力量はあるのだろうか。
いずれは「報ステ」
「テレ朝の局アナはいずれも真面目ですが、あまり華がないんです。有望だった富川悠太アナ(47)は退職してトヨタに転職してしまいましたし、若手の局アナが育っていません。その点、NHKらしくないアナウンサーとして人気となり、日テレの『news zero』でメインを務めた彼女なら、テレ朝の報道番組を変えてくれるのではないかという期待が持たれています」 ただし、「news zero」はメインキャスターが有働アナに代わってから伸び悩んでいた。 「ですから、“究極のエンターテインメント”として新たな番組作りを狙っているわけです。すでにロケにまで参加していると聞きます」 そもそも、バラエティ畑だった有働アナに報道番組は向いていないという声もあった。 「『ニュースステーション』の久米さんもTBSの局アナの時代はバラエティが多かったですし、『報ステ』の初代メインキャスター・古舘伊知郎さん(69)もテレ朝の局アナ時代はプロレス中継がメインでした。むしろ今、『報ステ』のメインを務める元NHKの大越健介さん(62)が異例と言っていいほどです」 21年10月に「報ステ」のメインキャスターに就任した大越アナも、まもなく4年目に入る。 「久米さんは59歳で『ニュースステーション』を、古舘さんは61歳で『報ステ』を降板しました。大越さんは62歳、もともと『報ステ』のキャスターを長く務めるつもりはないようですから、彼の後を誰が引き継ぐかも考えなければなりません」 ポスト大越は誰になるのだろう。 「『モーニングショー』の羽鳥慎一アナ(53)に夜の顔になってもらいたいという声はありますが、『報ステ』を担当したら、現在、彼が抱える日テレの『ぐるぐるナインティナイン』など他のレギュラー番組への出演が難しくなる。日テレの『24時間テレビ』の翌日にテレ朝の『報ステ』を休むというわけにもいかないでしょう」 久米も古舘も「ステーション」を担当してからは、それだけに出演番組を絞っていった。 「羽鳥さんが無理なら、テレ朝の大下容子アナ(54)も有力候補の1人でしょう。古くは『Sma STATION!!』、今でも『選挙ステーション』のサブキャスターや『タモリステーション』の進行など、“ステーション”番組に縁のあるアナウンサーです」 大下アナはテレ朝の現役アナでは初の役員待遇のエグゼクティブアナウンサーである。 「局アナたちは彼女が『報ステ』メインを張ることを歓迎するでしょうが、おっとりした彼女は『報ステ』の担当を望まないかもしれません。その時に浮上するのが有働アナです。10月からの『有働タイムズ』は『報ステ』への布石なのかもしれません。早ければ年内に衆院選、来年7月には参院選が行われますが、その際、『選挙ステーション』に有働アナの姿があれば、数年後には『報ステ』のイスに彼女が座っているかもしれません」
デイリー新潮編集部
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