日本被団協歩みの原点 42年前の「横断幕」長崎で見つかる 山口仙二さんが書いた言葉は?
長崎放送
今から42年前の1982年、国連に派遣された「日本被団協」代表団が現地に持参した横断幕が長崎被災協で見つかり、11日報道陣に公開されました。 【画像】山口仙二さんが横断幕に書き記した言葉とは? 「NAGASAKI NO MORE HIBAKUSHA」の文字と全国の被爆者の思いが記されています。 10日、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の42年前の代表団が、第2回国連軍縮特別総会に持参した幅およそ2mの横断幕です。 日本被団協代表委員 故・山口仙二さん: 「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ、ノーモアウォー、ノーモアヒバクシャ」 この時、被爆者として初めて国連で演説をした山口仙二さんが横断幕に記したのはー「平和こそ最大の幸福」 長崎で被爆し、原爆と平和をテーマに漫画を描き続けた西山進さんは、核兵器廃絶への思いをイラストに込めていました。 横断幕は被爆者運動資料などを調査する研究グループが、去年長崎被災協の地下倉庫で発見しました。 長崎総合科学大学 木永勝也客員研究員: 「核兵器の危機的な状況の中で当時こういう運動や活動があったことを我々が確認できる。そういう意味では非常に貴重な資料だと思います。当時の人の思いを…受け取らなきゃいけないなと思います」 日本被団協の発足から68年。全国の被爆者が横断幕に寄せた思いは、今も続く核兵器廃絶を求める活動の礎となっています。
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