【確定申告】自分でやるのは大変だが…「税理士に依頼するメリット・デメリット」を率直解説
税理士に確定申告を依頼するデメリット
確定申告を税理士に依頼すると、大きなメリットがある一方でいくつかデメリットも存在します。ここでは、税理士に確定申告を依頼するデメリットについて説明します。 【デリット❶】費用が発生する ⇒税理士に確定申告を依頼した場合、当然ですが費用が発生します。報酬は10万円以上となることが一般的ですが、事業規模や税理士によって様々です。ただし、無料の相談を受け付けていたり、場合によっては税理士へ支払う報酬以上の金額を節税できる可能性もあるため、まずは相談してみることをおすすめします。 【デリット❷】早めの相談が必要になる ⇒税理士に確定申告を依頼する場合、早めの相談が必要になります。一般的に、会計業界は1~3月が繁忙期だといわれています。そのため、確定申告を直前に依頼すると断られてしまう場合も多く、確定申告の締切が近づくほど依頼できる税理士の数は減ってきます。さらに、締切直前の依頼には追加料金が設定されている場合もあります。そのため、確定申告を税理士に依頼する場合には、早めに相談することを心がけましょう。 【デリット❸】選び方が難しい ⇒税理士の選び方が難しいことも、確定申告を税理士に依頼するデメリットの一つです。税理士にも様々な特性があり、また、相性も大切であるため、依頼する税理士を探すことは容易ではありません。税理士を選ぶ際は、次章で記載する選び方を参考に、信頼できる税理士を探しましょう。
「信頼できる税理士」を選ぶには?ポイントと探し方
ここでは、信頼できる税理士の選び方について解説します。「選び方のポイント」と「税理士の探し方」を押さえて、ご自身にあった税理士を選びましょう。 <選び方のポイント> 税理士を選ぶ際の「5つのポイント」について解説します。 【ポイント(1)】相性や価値観が合うか ⇒ポイントの1つ目は「相性や価値観が合うか」です。税理士とは、自分の財政状態や経営の状況について多くのことを共有します。そのため、深い関係性となることも多く、事業主にとってビジネスパートナーにもなり得る存在です。したがって、相談しやすさや考え方が合致するかなど、相性や価値観が合うかどうかを重視するとよいでしょう。 【ポイント(2)】得意ジャンルと実績 ⇒ポイントの2つ目は「得意ジャンルと実績」です。税理士にも得意ジャンルがあります。例えば、創業間もない事業者を得意としている税理士、法人をメインに扱っている税理士、税務調査を得意としている税理士などです。得意ジャンルは、その税理士が過去に扱ってきた案件の実績などからも判断することができます。適切に相談に乗ってもらうためにも、自分にあった税理士を選ぶことが必要です。 【ポイント(3)】事務所の所在地 ⇒ポイントの3つ目は「事務所の所在地」です。税理士とは、定期的に面談をしたり、打ち合わせで顔を合わす機会も多いため、自分の居住地の近くにある事務所を優先的に選びましょう。なお、近年はオンライン面談も増えてきたため、以前と比較すると重要性は低くなっているといえます。しかし、それでもやはり、直接会って話せる距離にある事務所を選ぶことをおすすめします。税理士は個人事業主にとってのビジネスパートナーとなりうる存在です。直接会って信頼関係を構築できたり、気軽に相談できたりする距離に事務所があることは、大きなポイントの一つです。 【ポイント(4)】料金 ⇒ポイントの4つ目は「料金」です。確定申告を税理士に依頼する場合「申告の種類」「売上規模」「顧問契約の有無」「記帳が必要か」「依頼する時期」などによって、料金が大きく変わってきます。費用についてはHP等で確認できる場合も多いため、自分の状況に応じて、適切な料金体系の税理士を選びましょう。 【ポイント(5)】レスポンスの速さ ⇒ポイントの5つ目は「レスポンスのはやさ」です。レスポンスのはやい税理士は、コミュニケーションコストを大幅に削減してくれます。問い合わせに対し、素早く回答してくれる税理士を選ぶとよいでしょう。 <税理士の探し方> 次に、税理士の探し方について解説します。税理士の探し方には様々な方法がありますが、特におすすめな方法は以下の2つです。 ●知人や友人、金融機関からの紹介 ●インターネット それぞれ解説します。 ●知人や友人、金融機関から紹介してもらう ⇒税理士を探す際は、知人や友人、金融機関から紹介してもらう方法がおすすめです。紹介の場合、信頼や実績がある程度担保されているだけでなく、自分の事業規模やビジネスジャンルについても理解してもらいやすい税理士である可能性が高いからです。そのため、税理士を探す際は、知人や友人、金融機関に紹介してもらえるか確認してみるとよいでしょう。 ●インターネットで探す ⇒知人や銀行からの紹介が期待できない場合、インターネットで探す方法もおすすめです。多くの場合、税理士事務所のHPを活用することで、税理士の得意ジャンルや実績について確認することができます。紹介が期待できない場合でも、インターネットを活用し、自分にあった税理士を積極的に探すことが大切です。 <注意>税理士以外の代行は原則違法 税務に関する代理業務は、税理士の独占業務となっています。税金に詳しい知人などに格安で確定申告の代行を依頼する方がいますが、依頼相手が無資格者であった場合は税理士法第52条違反になるため注意が必要です。そのため、確定申告は必ず税理士に依頼しましょう。