リョウン&チェ・ヒョヌクの絆に涙腺崩壊…2人のバンドシーン&サントラも充実の青春ロマンス<輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~>
「コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密」(2023年)のリョウンと、「弱いヒーロー Class1」(2022年)のチェ・ヒョヌクが主演するファンタジー青春ロマンス「輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~」が10月18日(金)、CS放送「衛星劇場」でスタートする(毎週金曜夜11:00-深夜1:30ほか※2話連続放送)。注目を集める次世代スター俳優たちによる感涙必至の青春ストーリーの魅力に迫る。 【写真】“めがねキス”のソル・イナが美人女子高生に! ■「輝くウォーターメロン」あらすじ 「輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~」は、韓国ケーブルテレビtvNで2023年に放送されたファンタジー青春ロマンス。“タイムスリップ”の結果巻き起こる若者たちのかけがえのない青春の日々を、全16話で熱く描く。 時は現代。耳の聞こえない両親と兄を持つ“CODA(Child Of Deaf Adults)”の少年ウンギョル(リョウン)は、小学生の頃から両親の食堂を通訳として手伝い支えてきた、まじめで心優しい優等生。だが一方で、同級生にいやがらせを受けて孤独な思いを抱えていた。そんなウンギョルの壊れそうな心を救ったのが、近所の楽器店“ビバミュージック”のおじいさん(チョン・ホジン)。ウンギョルは、家族に内緒でおじいさんからギターを習い始める。 そして6年後。ウンギョルがバンド活動をしていることを知った父は、大反対。ウンギョルは音楽をあきらめようと決め、偶然迷い込んだ不思議な楽器店“ラ・ビダミュージック”で大切なギターを売ることにする。だが、店から出ると街の様子が何かおかしい…なんとそこは、1995年。過去にタイムスリップしてしまったウンギョルは、高校時代の父イチャン(チェ・ヒョヌク)に偶然出くわし、耳も聞こえるし言葉も話せる若き日の父とバンドを結成することになる。 ■「キルミー・ヒールミー」脚本家の6年ぶり最新作 「太陽を抱く月」(2012年)や「キルミー・ヒールミー」(2015年)などの人気作で名を馳せるチン・スワン作家の6年ぶり新作としても話題を集めた本作だけに、ストーリーがとにかく秀逸。CODAとタイムスリップという2つのモチーフを組み合わせ、ユニークで共感度満点の物語に仕上げている。 近年、アカデミー賞3部門を受賞した映画「Coda コーダ あいのうた」(2021年)をはじめ、ろう者やその家族にスポットを当てた作品のヒットが続くが、本作も、ろう者の両親を持つCODAが主人公。両親の通訳のために呼び出されて友達と遊べなかったり、家族のことが原因でいじめに遭ったり…家族で唯一の聴者として父の期待を背負って生きるウンギョルの孤独が、小学生時代から丁寧に描かれていく。 そんなウンギョルにとって音楽は、“自分自身”に戻れるとても大切なもの。沈黙の世界にいる家族と社会をたった一人でつなぎとめるウンギョルは、閉じ込めてきた感情をギターで表現するようになっていく。 その矢先に起きた、28年前へのタイムスリップ。現在の父イチャンとは別人のように明るくまっすぐな高校時代のイチャンと出会い、バンド活動をする中で、ウンギョルはイチャンと特別な絆で結ばれていく。イチャンが生まれつきのろう者ではなかったと知ったウンギョルは、イチャンが聴覚を失うきっかけになった事故を防ごうと奮闘する。 ■リョウン、チェ・ヒョヌク…バンド演奏シーンもクール! フレッシュなキャスト陣も、本作の魅力の一つ。CODAとしての自分と、音楽を愛する自分の間で葛藤するウンギョルを演じるのは「コッソンビ 二花院の秘密」で主演を務めたリョウン。家族を愛し、若き日のイチャンのために奔走するウンギョルの優しさ、胸に秘めた情熱を丁寧に表現している。ギター演奏シーンも抜群のカッコよさだ。 若き日のイチャン役、チェ・ヒョヌクは、「二十五、二十一」(2022年)の“7組のイケメン”として一躍注目を集め、「弱いヒーロー Class1」ではアクションでも魅了した若手スター。青春を爆走するひたむきな高校生役で輝いてきたチェ・ヒョヌクが今作でも、恋とバンド活動に全力を注ぐ愛すべき男子高校生イチャンを熱演している。チェ・ヒョヌクならではの愛嬌たっぷりの“一目ぼれ”シーン、リョウンとともに披露するバンド演奏シーンも必見だ。 そして「社内お見合い」(2022年)でキム・ミンギュとサブカップルを演じ、“眼鏡キス”でメインカップルに負けない話題を集めたソル・イナが、イチャンの初恋相手で1995年を生きるセギョンと、その娘で現代を生きるウンユの2役で抜群の存在感を発揮する。イチャンのバンド熱に火をつけ、物語の起点となる重要な役回りだ。 一方、1995年を生きる先天的ろう者の女子高生チョンアは「なにもしたくない~立ち止まって、恋をして~」(2022年)でも印象的な演技を見せたシン・ウンスが演じる。孤独なチョンアがイチャンとウンギョルに出会い、心を開いていく過程を繊細に演じている。 ■iKONジュネも出演…青春感あふれるドラマ音楽 音楽がモチーフだけに全編美しい音楽に彩られた本作は、オリジナルサウンドトラックにも力が入っている。ストーリーの中で重要な役割を果たすロック・バラード「輝く君へ」をシンガーソングライターのチョン・ジュニルが歌うほか、2020年代にデビューした韓国の次世代アーティストが多く参加し、フレッシュで青春感あふれる音楽を奏でている。随所で、エリック・クラプトンの「Tears in Heaven」や韓国の人気ロックグループYBの大ヒット曲「白ひげ鯨」など、1990年代当時のヒット曲が流れるのも心にくい。 さらに、YBのボーカル、ユン・ドヒョンが現代パートのスター歌手ユン・ドンジン役でカメオ出演し自ら「白ひげ鯨」を歌唱。人気K-POPグループ・iKONのメインボーカル・ジュネことク・ジュネも、同じく現代パートのバンド・Spine9のボーカル・ジュニョン役で出演し、劇中ステージでリョウンと共演。激しいロックサウンド曲「HIGHER」を披露しているのも注目ポイントだ。 父子であり、かけがえのない友でもある…そんなウンギョルとイチョンの尊い絆の物語を軸に、ドラマチックなストーリーと感動的なバンドサウンドに感情揺さぶられる「輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~」は、10月18日(金)からCS放送「衛星劇場」で放送。いつでも、どんな状況でも、未来は自分の力で変えられる――そんな力強いメッセージに心温まる感動作だ。 ◆文=酒寄美智子