中国の株価上昇止まる 日本の外食産業が捉える中国の景況感は?【WBS】
中国の株価上昇が止まりました。中国の代表的な株価指数、上海総合指数は9月中旬から上昇が続いていましたが、9日は利益確定の売り注文が増え、11営業日ぶりに下落しました。景気が急減速する中国は、政府の景気刺激策への期待から株価が上昇していましたが、9日に決算を発表した日本の外食産業は中国の景況感をどう見ているのでしょうか。 9日、今年8月までの決算を発表した「サイゼリヤ」。純利益は1年前に比べて58%増え、過去最高益となる81億円を記録しました。牽引役は中国です。 「中国は景気が本当に悪い。客は(価格が高い)他の店に入らず、(安い)うちに入ってくる状況が続いている」(松谷秀治社長) 中国の消費が低迷する中、低価格戦略への人気が高まっていると言います。 一方、厳しい決算だったのは吉野家ホールディングスです。中国など海外部門の不調などが響き、24年3~8月期の純利益は22億円(前年比23%減)と減益に。ただ中国には低価格商品を投入し、投資を継続する考えです。 河村泰貴社長は「まだまだ攻めきれていない大都市圏として広東省に力を入れて取り組んでいく」と強調しました。 ※ワールドビジネスサテライト