『こうのとりのゆりかご』専門部会 預け入れる人の「匿名性を容認できない」という見解改める 熊本市
熊本放送
「こうのとりのゆりかご」のあり方を議論する熊本市の専門部会は、今年(2024年)6月、子どもを預け入れる人たちの存在について「最後まで匿名を貫くことは容認できない」と結論付けました。 【写真を見る】『こうのとりのゆりかご』専門部会 預け入れる人の「匿名性を容認できない」という見解改める 熊本市 これに対してゆりかごを運営する熊本・西区の慈恵(じけい)病院は「匿名性は必要」と反論し、公開質問状を提出。10月31日、市と部会側が慈恵病院の蓮田健(はすだ たけし)院長に回答書を手渡しました。 回答書によりますと、市と部会側は「最後まで匿名を貫くことは容認できない」という文言を「改めたい」とスタンスを変えました。 「こうのとりのゆりかご」専門部会 安部計彦会長「(出自を)最後まで追及する、秘匿性は絶対守れないんだという書き方はたぶん無くなると思う」 回答書を受け取った蓮田院長は。 慈恵病院 蓮田健院長「『匿名性を容認できない』という文言はなくなりましたので、私はそれでよいのではないかと思います」 回答に一定の評価を示し、「母子の命と健康を守ることが最優先、匿名性の保障は絶対条件」と改めて強調しました。 ■【相談窓口一覧】 妊娠や出産、産後の養育について悩んでいる人は、以下の窓口で相談を受け付けています。 いずれも、熊本市民でなくても相談できます。 <相談窓口> ■「にんしんSOS熊本(エスオーエス くまもと)」 080-9068-7528 24時間いつでも対応 ■熊本市の「妊娠内密相談(にんしん ないみつ そうだん)センター」 096-366-3060 午前8時半~午後5時15分 メール(naimitsusoudan@city.kumamoto.lg.jp) ※夜間や休日、祝日の電話は「にんしんSOS熊本」と連携、メールは次の営業日に対応 ■福田病院(ふくだ びょういん)母子サポートセンター=熊本市中央区 096-322-2995 日曜と祝日除く午前9時~午後5時半 「母子(ぼし)サポートセンターに相談(そうだん)です」と伝えてください