【MotoGP】バニャイヤが来季のチームメイトに求めるのは「調和を乱さない」コト。マルティンでもマルケスでも、どちらでもいい?
MotoGPイタリアGPを前に、ドゥカティが来季のファクトリーチームのライダーとして、ホルヘ・マルティンの起用を決めたと報じられた。既にチームとの契約延長を決めているフランチェスコ・バニャイヤは、チームメイトに求める要素は”チーム内の和を乱さないこと”だと語った。 【リザルト】MotoGP第7戦イタリアGP FP1結果 ドゥカティは来季のファクトリーチームのライダーとして、マルティンかマルク・マルケスのどちらかを起用することになると言われてきた。そんな中5月30日、マルティンの起用が決まったとイタリアのメディアによって伝えられた。 この件についてドゥカティは、現時点ではまだ正式発表していない。そしてマルケスは、同日に行なわれたインタビューの際、そういったドゥカティの決定を知らなかったという様子であり、若干の混乱も見られている。 既に2年契約を延長したバニャイヤにとってみれば、この混乱も大きな問題ではないかもしれない。彼はチームメイトの決定で拒否権を使うことはないと語る一方で、チームメイトに求める資質については、長年築き上げて来たチーム内の”和”を乱さないことを挙げた。 「彼ら(ドゥカティ)は何も言ってきていないよ。僕も何か伝えるようには頼んでいないんだ。誰よりも前でフィニッシュしたいと思っているから、(チームメイトが誰かは)気にしていない」 バニャイヤはそう語る。 「でも、ひとつだけ僕がチームに求めたことがある。それは新しくやってくるライダーが、ボックス内のハーモニーを壊さないようにするということだ」 「僕たちはここ数年間、ボックス内の雰囲気を良く保つために、素晴らしい仕事をしてきた。それが壊されてしまったら困るんだ。最初は簡単じゃなかったけど、今ではとても協力的なチームになっていて、それがとても重要になっているからね」 なおバニャイヤはマルティンとマルケス、そのどちらがチーム内の調和に影響を与える可能性があるかと尋ねられた際は、答えを濁しつつ、こう答えた。 「結局、タイトルを争うライダーふたりを同じチームに入れると、協力するために賢くならなくちゃいけないんだ。重要なのはテストが始まったら協力することだ」 「その後、シーズン中に競い合うのは普通だけど、互いにリスペクトを持って上手く取り組まなくちゃいけない。これは皆知っていることだ。同じ目標に向かって戦っていれば、変わる可能性はあるけどね」
Rubén Carballo Rosa