米国株式市場=小幅高、CPIやFOMC控え慎重姿勢継続
Caroline Valetkevitch [ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場では、主要株価3指数が軒並み小幅上昇して取引を終了。S&P総合500種とナスダック総合は終値で過去最高値を更新した。しかし、週内に米消費者物価指数(CPI)の発表と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、投資家は慎重な姿勢を崩していない。10日に始まったアップルの年次開発者会議も注目されている。 半導体大手エヌビディアが0.7%上昇し、S&Pとナスダックを支援した。同社は10対1の株式分割を実施。ダウ工業株30種への採用観測が浮上している。 今週は12日に5月のCPIが発表されるほか、11─12日にFOMCが開催され、投資家は利下げ開始時期に関する手掛かりを探ることになろう。 LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「米連邦準備理事会(FRB)のコメントやメッセージという点で今週は市場にとって重要な週だ」と指摘。 「CPIも発表される。経済やインフレに関連する情報は全てFRBのレンズを通して受け止められる」と語った。 7日に発表された5月の雇用統計が予想を上回り、市場が織り込む9月の利下げ確率は50%に低下している。 アップルは年次開発者会議初日に1.9%下落。投資家は人工知能(AI)分野での同社の取り組みに関する最新情報に注目している。 サウスウエスト航空は7%上昇。アクティビスト(物言う株主)として知られる米ヘッジファンド運営会社エリオット・インベストメント・マネジメントが19億ドル相当の保有を明らかにした。 エネルギー業界向け海洋掘削請負業者のダイヤモンド・オフショア・ドリリングは10.9%急伸。同業ノーブルが15億9000万ドルでの買収を発表した。ノーブルは6.1%高。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.06対1の比率で上回った。ナスダックでも1.01対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は103億9000万株。直近20営業日の平均は128億株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 38868.04 +69.05 +0.18 38784.90 38877.86 38665.45 前営業日終値 38798.99 ナスダック総合 17192.53 +59.40 +0.35 17083.45 17213.45 17057.34 前営業日終値 17133.13 S&P総合500種 5360.79 +13.80 +0.26 5341.22 5365.79 5331.52 前営業日終値 5346.99 ダウ輸送株20種 15159.06 +136.21 +0.91 ダウ公共株15種 924.99 +4.87 +0.53 フィラデルフィア半導体 5362.40 +75.16 +1.42 VIX指数 12.74 +0.52 +4.26 S&P一般消費財 1452.68 +7.39 +0.51 S&P素材 563.00 -0.60 -0.11 S&P工業 1035.77 +3.03 +0.29 S&P主要消費財 826.20 -1.81 -0.22 S&P金融 685.34 -2.71 -0.39 S&P不動産 238.52 +1.06 +0.45 S&Pエネルギー 688.31 +4.88 +0.71 S&Pヘルスケア 1708.54 +5.10 +0.30 S&P通信サービス 303.17 +1.83 +0.61 S&P情報技術 4136.26 +11.89 +0.29 S&P公益事業 357.53 +4.50 +1.28 NYSE出来高 9.32億株 シカゴ日経先物6月限 ドル建て 39185 + 185 大阪比 シカゴ日経先物6月限 円建て 39185 + 185 大阪比