人気が無ければリストラしかないのか ゆるキャラ「いしぴょん」の生きる道
街づくりまんぼうは2013年、石巻の代表的な地名や、名産品について歌われている、いしぴょんのテーマソング「いしのまきまきぐるぐるじゃんけんポン☆」と「マキセン降りたら」を制作。翌年CD化し、市内の幼稚園や小学校に無償で配布した。 「石巻に生まれて『石巻って何があるの?』って、言われた時に、私たち世代もそうなんですけど、小さいお子さんから『石巻って何も無いただの田舎町だよ』と言われるのがやっぱり淋しいと思った。いしぴょんを通して「石巻ってほかにこういうのがあるよ」「お魚が美味しいよ」「いちごが美味しいよ」とか、石巻について1つでも2つでも多くの事を他の人に伝えられるように、教育じゃないですけど、子ども達に伝える活動を中心にやっていました。そこからいしぴょんの歌が生まれたんです」
いしぴょんを通じて観光資源の認知向上を目指すには
地元の人たちへの観光資源の認知向上は、市にとっても大きな課題だと、観光課の担当者は話す。 いしぴょんの活動を通じて、石巻の子ども達が地元の観光資源への認知や理解が向上し、それが目に見えて効果を発揮するのは、子ども達が成長してからで、3年~6年の短期的な視点だけではなく、子どもたちの成長と共に、地元の住民への観光資源の認知がどの程度進んでいるのか追跡しながら改善をしていく、長期的な視点も求められる事業なのではないだろうか。 いしぴょんから子ども達へどんなメッセージを伝えていくのか。街づくりまんぼうから渡ったバトンを活かすも殺すも市役所次第だ。 (この記事はジャーナリストキャンプ2016石巻の作品です。執筆:阿部結衣子)
阿部結衣子