山口拳矢がケイリン連覇…全プロ自転車競技大会
◇第71回全日本プロ選手権自転車競技大会(27日、高知競輪場) ケイリン決勝は山口拳矢(28)=岐阜・117期=が郡司浩平のまくりに乗って伸び、昨年大会に続く連覇を果たした。10月17日からのG1「寛仁親王牌」(弥彦)の初日優秀「日本競輪選手会理事長杯」のシード権を獲得した。 今年も“持っている男”の本領発揮だ。ケイリン決勝は激しい仕掛け合いの中、最終バック3番手から郡司浩がまくって出ると、終始その後ろで脚をためていた山口が直線で伸びて連覇を達成。予選は3位、1/2決勝は2位でくぐり抜け「決勝に乗れたので狙ってみようかなと。競技の練習は何もしていなかったが、決勝は初手の位置も流れもよかった。準決勝でギアが足りない感じがしたので、決勝で上げて正解」と、してやったりの表情を見せた。 今年初頭は体調がすぐれず、思うように走れない時期もあった。先日の「日本選手権」で前年覇者の意地を見せて決勝までは進んだが、結果は8着。「競輪の方もこれくらい自転車が進んでくれたらいいんだけど」と苦笑いしつつ、「エースフレームが定まらず、ずっと試行錯誤している。いろいろ試しながらですね」と、今後に向けての対策は練っている。 ただ、これで2年連続「寛仁親王牌」の初日優秀「日本競輪選手会理事長杯」のシード権を得た。「また理事長杯スタートなので、頑張りたいですね」と気合を入れたが、次走には岸和田G1「高松宮記念杯」が控える。完全復活を果たし、大舞台で大暴れするのを、ファンも待ち望んでいる。(村山 茂生) ▼ケイリン決勝 〈1〉山口拳矢(岐阜)上がりタイム10秒409=差し〈2〉松井宏佑(神奈川)〈3〉郡司浩平(神奈川)〈4〉新山響平(青森)〈5〉真杉匠(栃木)〈6〉山田庸平(佐賀)〈7〉荒井崇博(長崎)
報知新聞社