農水省、米粉販促「コメニ」結成 「ショムニ」意識のプロジェクト
農林水産省は消費が落ち込むコメの需要を拡大しようと、米粉の利用法を食品企業に売り込んだり、フェアを開催したりするプロジェクトチーム「米粉営業第二課」を結成した。公募した若手職員ら11人が活動。かつてのドラマシリーズ「ショムニ」を意識したとみられる通称「コメニ」として、消費者にも関心を持ってもらう狙いだ。 日本のコメの自給率はほぼ100%だが、人口減少や食生活の変化を背景に需要は毎年約10万トンずつ減少している。米粉の商品を増やし、小麦粉を米粉に代替させる提案などを通じて消費を支える考えだ。米粉は油の吸収が少なく、唐揚げや天ぷらはさくさくになるなどの特長があるという。 コメニは正式な部署ではなく、本来業務時間の1~2割を活動に充てる。「課長」に就任した水産庁漁政部加工流通課の中島絵里子さんは「米粉の価値や利用法が認知されていないことが課題。新しい魅力を伝えたい」と話した。チーム名は「覚えてもらえるよう某ドラマのような愛称にした」。鈴木憲和農水副大臣が顧問役の「課長補佐」を務める。