尾上松也、『世にも奇妙な物語』初出演にして初主演に 星新一『ああ祖国よ』を映像化
12月14日21時からフジテレビ系『土曜プレミアム』にて放送される『世にも奇妙な物語’24 冬の特別編』。4つの“奇妙な”短編ドラマの1つ『ああ祖国よ』にて、尾上松也が主演を務めることが発表された。 【写真】『世にも奇妙な物語』尾上松也の場面写真(複数あり) 1990年4月にレギュラードラマとして放送が開始され、その後は特別編という形で年に2度放送を続けるスタイルで、これまで各時代を代表するような作家や脚本家と俳優を掛け合わせることによって、奇妙な物語の世界観を作り出してきた『世にも奇妙な物語』シリーズ。今回もおなじみのストーリーテラー・タモリと豪華キャストが視聴者を“奇妙な世界”へといざなう。 『ああ祖国よ』の原作は、『ボッコちゃん』など数多くのSF作品を中心に生涯1000編を超える作品を執筆し、現在も国内外で人気を誇る星新一の短編集『おみそれ社会』に収載されている同名小説。『世にも奇妙な物語』で星新一作品を映像化するのは、2004年放送の『殺し屋ですのよ』以来20年ぶりとなる。 松也が演じるのは、テレビ局で番組制作を手がける“私”。眠っていた“私”のもとに上役からの電話が鳴った。すると上役からアフリカの小国・パギジア共和国が突如として“我が国”に宣戦布告をし、小さな船が2隻で攻めてきているという。寝起きの“私”は理解が追いつかないまま上役の命令により特別報道番組の担当をすることになり……。 尾上は本作について、「“奇妙”の作品の中でも唯一無二の作品になっております!」と今までの『世にも奇妙な物語』とは一風変わった作品であるとコメント。プロデューサーの髙丸雅隆は、「実は『世にも奇妙な物語』での映像化はなんと20年振りでした。国際情勢などは現在にアップデートされていますが久々の星新一ワールドをぜひ堪能してください」と期待を寄せている。 なお、TVerでは、2024年6月8日に放送された『世にも奇妙な物語’24 夏の特別編』が配信中だ。 尾上松也(私役)コメント 『世にも奇妙な物語』初出演にして初主演の感想 とてもうれしかったです! 子供の頃から家族で見ていた大好きな番組ですので出演させて頂けるのは光栄でした。 星新一作品の台本について コミカルでありながら皮肉もたくさんあり、非常に不思議な世界観だとおもいました。僕のイメージの“奇妙”は、ホラー要素、ミステリー要素が強い作品が多い印象なのですが、本作は今までに無い独特な作品でありながらリアリティのある作品だとおもいます。 この作品を演じてみて 本来起きている出来事からしたら切迫して緊張感のある状況になるはずですが、それがそうではないという内容になっている感覚を想像するのは難しくもあり楽しかったです。また、その辺が“奇妙”らしいなとおもいながら演じさせて頂きました。 「私」というキャラクターの魅力 周りは慌てている特殊な状況下の中でも冷静に過ごしている普通の人です。この番組の主人公といえば奇妙な世界に巻き込まれ気づいたら逃れられない状況になっていることが多いですが、“私”というキャラクターは誰よりもまともで俯瞰して物事を見ているようにおもえます。 共演者について とても楽しかったです! 皆さんが面白く演じてくださっているので僕は普通の芝居をして違和感を出すことができました。 本作の魅力 嘘のような話ですけど可能性はゼロではない話だなと思います。どんな小国が宣戦布告をしてもいいわけですから。その辺のリアリティを逆手にとった風刺を楽しみながら見て頂ければとおもいます! 視聴者へのメッセージ “奇妙”の作品の中でも唯一無二の作品になっております! クスクス笑いながら実際に起きたら自分ならどうしようと色々考えながら見て頂けたらうれしいです。是非ご覧下さい! 髙丸雅隆(プロデューサー)コメント 『世にも奇妙な物語』には30年以上関わっていますが、久々にプロデュースすることになり、原点回帰で原作を探していた時に、この作品が目に止まりました。50年以上前の作品ですが、現在に通用するテーマで、読んでいるうちにどうなっていくのだろうとワクワクが止まりませんでした。実は『世にも奇妙な物語』での映像化はなんと20年振りでした。国際情勢などは現在にアップデートされていますが久々の星新一ワールドをぜひ堪能してください。
リアルサウンド編集部