諭吉イメージしたキャラで飲酒運転撲滅を訴え 中津署がカード製作、飲食店で配布
大分県の中津署は飲酒の機会が増える年末を前に、飲酒運転撲滅カードを作った。カードには中津市ゆかりの偉人福沢諭吉をイメージしたキャラクターを両面に印刷。市内の飲食店で配布し、飲酒運転の未然防止に役立てたい考えだ。 同署によると、管内の昨年の飲酒運転による摘発や事故は県内で2番目に多い計20件。今年は12件(11月14日現在)となっている。 カードは同署交通課署員がデザインを考えた。両面カラー印刷で、名刺サイズ(縦5・5センチ、横9・1センチ)。表面は優しい表情と口調で懲役や運転免許取り消しなどの罰則を紹介し、裏面には「飲酒運転、絶対するな!」と厳しく警告するイラストが描かれている。 カードは市飲食業組合の協力で、組合に加入する市内の飲食店約180店舗で会計時に客に配る。峯中隆洋組合長(54)は「インパクトのあるイラストでお客さんの印象に残るはず。口では言いにくいこともカードでなら伝えやすい」と効果を期待する。 河野康成署長は「飲酒運転での事故は重大なものになる可能性が高い。なじみのある偉人が描かれたカードで意識を高めてもらい、未然に防ぎたい」と話した。