上田慎一郎監督の熱い思いを受け止めた内野聖陽主演作「自分で見ても楽しい作品になった」
俳優内野聖陽(56)が22日、都内で主演映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」(上田慎一郎監督)初日舞台あいさつに出席した。 同作は16年に放送された韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作に、真面目な公務員と天才詐欺師が手を組んで、脱税王から10億円を奪い取るべく奮闘する姿を描いた作品。内野は税務署に勤める真面目な公務員熊沢二郎を演じる。 構想実に6年。その半分に携わり、「シナリオの打ち合わせやリハも含めて10何回の打ち合わせをした」という。「途中、投げ出したくなることが何度もあったけど、彼の熱意がすごくて」とほほ笑んだ。最後は第14稿となり、内野をして「初めて見た」と言わしめるほどだった。 だが同席した上田監督は「内野さんが毎回たっぷりの付箋を張った台本を持ってきてくれて、『頭からやろうか』と、その付箋がなくなるまで終わらない打ち合わせを結構やりました」とエピソードを明かした。 撮影期間中、上田監督はコロナに罹患(りかん)した。内野は「撮影中ネズミのように走り回っていて、これは病気になるなと思ったらコロナになった」と暴露した。 「とにかく面白い映画を作りたくて、これでもかと打ち合わせを重ねて重ねた」とし、「手作り感覚の強い現場だったので作品を見るまではどうかと思ったけど、自分で見ても楽しい作品になった」とアピールした。 最後のあいさつで上田監督が感極まり言葉を詰まらせると、「非常に情熱的な方なのですぐに涙が出てしまいますが、その彼の情熱から生まれた作品です」とフォローした。 この日、川栄李奈(29)森川葵(29)後藤剛範(41)上川周作(31)鈴木聖奈(37)真矢ミキ(60)小澤征悦(50)登壇した。