理想のキャプテン像追う 福島県ゆかりの乃木坂46梅沢美波さん 書籍「美しくありたい」発刊
―グループ初の副キャプテン就任時、戸惑いはあったか。 「戸惑いはあった。メンバーそれぞれが真夏さんを支えようと思うが、どこまで関与すべきか分からない中で、副キャプテンという制度ができたのは良いこと。ただ、前例がなく、動き方や何を担うかも分からず、不安だった」 ―心境の変化は。 「真夏さんとグループのことを話し合うようになり、自分よりもグループに目を向けて話す機会や全体ライブなどでMCを担当することが増えた。『メンバーを支える何かができればいい』という一心で動いていた。メンバーを支える覚悟は就任前とは全く違ってきた」 ―理想のキャプテン像とは。 「今も考え、追い続けている。軸がしっかりしていて、自分の意見を持てる人が理想。全体を考えた意見を持ちながらも、その中で自分の意見を見失わない人でありたい。自分を持ち周りも見られる、動揺を見せない格好いいキャプテンになりたい」 ―大変なことは。
「考え方が人数分あり、メンバーの考えを集約して言葉にすることが難しい。キャプテンとして初めて臨んだ昨年夏の全国ツアーでは、毎公演の前後に話す機会があった。新体制直後で、多くの人から『新体制をメンバーはどのように思っているのか』という注目のされ方をしていた。私が発した言葉がグループの言葉になる。全員が納得できる説得力ある言葉を探すのが大変だった」 ―普段から心がけていることとは。 「メンバーそれぞれの要領や考え方があるので、押しつけず、まずは様子をうかがっている。信用されるように自分自身の行動にも気を付けている。キャプテンはグループの軸になるので、外に出た時にメンバーの雰囲気をまとっていないといけないと思っている」 ―どんなグループにしていきたいか。 「個性や色があるアイドルが増え、さまざまなことに手を出さなければいけないと思いがちになる。乃木坂46は結成から12年が経過し地盤づくりはできている。あまり乃木坂46を知らない人からのイメージも固まってきていると思う。そのイメージを守っていきたい。乃木坂46として活動してきた自信を胸に、謙虚さを忘れずメンバー全員が楽しく活動できるグループにしたい」