【台風10号】観光地は閑散…農家は作物守る対策に奔走 30日のドキュメント(島根・鳥取)
山陰中央テレビ
動きが非常に遅い今回の台風10号。大雨など長引く恐れがある中、接近とともに影響が現れ始めた山陰各地の30日の表情です。 30日午前、進路を東寄りに変えた台風10号はゆっくりと山陰に接近。 宍道正五記者: 「浜田市の日本海です。先ほどから雨と風が少しずつ強まってきました」 島根県西部から活発な雨雲がかかり、津和野町など益田地区では、降り始めからの降水量が100ミリを超え、大雨警報が出されました。 櫃田優果記者: 「出雲市の神門通りです。先ほどから雨が降ってきました。台風の接近に備え、臨時休業を決めた店もあります」 通りを行き交う観光客の姿はまばらでした。 開店していた店の店員: 「ほとんど人がいない。一気に止まったと思います。天候から考えると、日中は営業できると思うけど、どうなるか分からない。天候的な面で今年は影響を受けたと思います」 台風の動きが観光客を翻弄しています。 観光客: 「山口の方に行って九州まで出ようかと思っていたけど、電車が止まっていて、この先どうしようかなと思う」 「午前中の雨が降っていない間に出雲大社に行こうかと思って来ました。すごく静かでした。人も少なくて貸し切りみたい」 「安芸の宮島に行って出雲に来る予定だったけど、宮島が危なそうだったので、出雲で2泊することにした」 7月初めの大雨で大打撃を受けた日御碕地区。今回の台風でも。 島根県職員: 「2次災害防止の観点から、30日21時から31日7時まで、計画的に全面通行止めにします」 住民と緊急車両の往来のための仮設道路も、今夜から通行止めの措置がとられます。 一方、境港市の白ネギ畑。本格的な雨になる前に、出荷を控えたネギを台風から守る作業に追われていました。 白ネギ農家: 「強風に負けないよう砂を上げる対策をしています。雨にやられて根が腐る恐れがあるので根を守る必要があります」 台風の移動とともに雨の範囲は東に広がっています。 岡本楓賀アナウンサー: 「午後3時の松江市です。先ほどより雨・風とも強くなっています。午前よりも視界が悪くなっています」 9月1日にかけて大雨への警戒が必要です。
山陰中央テレビ