【独自】JRみどりの窓口、岡山県内4駅のみに 北長瀬、大元駅閉鎖へ、人件費削減が目的
JR西日本が岡山市の北長瀬、大元駅の「みどりの窓口」を10月上旬までに閉鎖することが13日、分かった。人件費削減が目的。機械の操作や乗り換えに不案内な利用客に対面で安心とサービスを提供してきた窓口は岡山県内でこの4年間に20駅余り減り、設置はわずか4駅のみとなる。 JR西によると、北長瀬駅は今月26日、大元駅は10月3日で窓口の営業を終了する。ともに在来線で岡山駅の次にあり、1日当たりの乗降客は数千人の規模だが、閉鎖の理由についてJR西は「窓口の利用状況などを総合的に勘案した」とだけ説明。代替措置として、オペレーターが画面越しに案内する「みどりの券売機プラス」を設置する。 今月11日、北長瀬駅の窓口を訪ねると利用客が順番待ちで並んでいた。大元駅の窓口に切符の予約変更で訪れた会社経営の男性(52)=同市南区=は「機械の操作が苦手なので、対面でやりとりできる窓口の方がありがたい」と利便性が低下しないか不安をにじませた。 JR西は新型コロナウイルス禍による乗客の減少を受け、窓口を2020年度当初の約340駅から30年度末に約100駅まで7割程度減らす方針。岡山県内は26駅から8割強の減少と全体を上回るペースで削減が進む。残りは岡山、高島(岡山市)倉敷、新倉敷(倉敷市)の各駅となる。 窓口を巡っては、8月下旬に岡山県とローカル線沿線の5市町が閉鎖しないよう同社岡山支社に要望したばかり。JRでも東日本は5月、新型コロナ禍で減った利用者の回復で混雑が目立つとして削減計画の凍結を発表しており、対応が分かれている。