クイーンのブライアン・メイがフレディ・マーキュリーの晩年の様子を語る
1973年にデビューし、世界で約3億枚のセールスを誇るロック・バンド、クイーン。近年は映画『ボヘミアン・ラプソディ』なども話題になり、世代を超えて愛されるアイコニックなバンドだが、ギタリストのブライアン・メイがフレディ・マーキュリーとの最後の日々を振り返った。 【動画】クイーン+アダム・ランバートによる「Don't Stop Me Now」 先日、米AXS TVにてサミー・ヘイガーとの対談に参加したブライアン・メイは、フレディ・マーキュリーとクイーンのレガシーを保った方法について語った。 「フレディが亡くなったとき、一度は全てを諦めたんだ。いつも私たちは、“もしメンバーの誰かが死んだら、もうこのバンドは終わりだ”と言っていた。私とドラムのロジャーはフレディの死を長い間悲しみ、“もうバンドは終わったんだ。このことについて話したくない”と思っていた。そしてしばらくして、フレディが亡くなる前に残してくれた音源テイクを使い、最後のアルバム“Made in Heaven”を作った。彼は亡くなる前に素晴らしいものを残してくれた。愛のある作業だったよ。 フレディは晩年も自分の状態について感情的にはならなかった。彼が泣いているのを見たことがないし、自己憐憫にはならなかった。彼は、“今作れるものを作ろう。私はもう長くはない。だから歌う曲をくれ。タバコの箱の裏にでもいいから、私が歌える曲を書いてくれ。歌える間にただ歌いたいんだ”と言っていた。だから私たちはたくさん曲を書いた。フレディは常にインスピレーションを与えてくれたし、もし彼が生きていたら今でも同じように作り続けていただろう」 また、ブライアン・メイは現在クイーンと共に活動するボーカリスト、アダム・ランバートについて「アダムは新しい視点をもたらしてくれる。彼は新しい提案をすることを恐れていない。だからクイーンの曲も化石になったわけではなく、まだ生きているし、アダムと共に進化もしている。たまに彼にはとても驚かされるよ」ともコメントしている。