【Around30】IT企業から「土木」の世界へ転身した女性
高度経済成長期とは違うまちづくりを
今年2月に総務省が発表した2015年の国勢調査の速報値によると、日本は調査開始以来、初めて人口が減少している。高度経済成長期の人口が増加しているころは違うまちづくりが求められる中で、今さんは「道路や河川の整備だけではなく、まち全体を考えることを常にしていきたい」と力強く語る。4月からは、霞ヶ関の国交省本省に勤務する。「新潟で学んだことをどう生かせるのか。今から楽しみです」と笑顔で話してくれた。 ◆今佐和子(こん・さわこ) 1985年生まれ。30歳。東京都出身。筑波大学第三学群情報学類卒、筑波大学大学院システム情報工学研究科社会システム工学専攻修了。IT企業を経て、2013年に国土交通省入省。北陸地方整備局新潟国道事務所に2016年3月まで勤務し、4月から国土交通省本省勤務。休みの日には、水路や川の跡地、地形に着目しながらの街歩きをしており、新潟や東京など各地に出没する。地形を扱う本を読むのも好き。 (文・山田恵介/THE EAST TIMES)