今話題の“お香ブーム”って?【お香初心者】のための“基本のき”を徹底解説!
“暮らしの時間を大切にする”という世の中のトレンドを追い風に、昨今、空前の“お香ブーム”が到来! オン&オフの切り替えや、心地よい空間づくりにお香を活用する人が急増中! もちろん、今から“お香始め”をしても遅くない!初心者でも気軽にお香を楽しむ基本テクニックを紹介します! 〈画像で見る〉今、おすすめの「お香」を全部見せ!
教えてくれたのは…西森ゆずなさん
日本香堂 お香が好きであることをきっかけに入社し、現在はサイト運営やSNSを担当する部署に所属。日本香堂の伝統ある調香技術に誇りを持ち、香りの可能性を伝えるべく日々邁進中。
形状の違いとそれぞれの持続時間は?
〈スティック型〉 もっとも一般的なのがスティックタイプで、長さによって燃焼時間が変わります。ちょっと香らせたいときは折って焚くなど、ある程度なら時間を調節できるのも便利です。最初から最後まで香りが均等に広がるので、リラックスタイムなどにおすすめ。 〈コーン型〉 下にいくほど燃える面積が広くなって香りが強くなるという特徴があるので、来客前など短時間で香らせたいときにピッタリ。 〈渦巻型〉 渦を巻いているため燃焼時間が長いんです。広い部屋や、空気の流れがいい場所で使うなら、このタイプを焚くといいですよ。
香りを長持ちさせたいとき、どんな香料を選ぶのが正解?
ウッディやムスクなどは香りの持続時間が長く、シトラスやフローラルは軽やかな分、香りが飛びやすいとされています。香水の原料と似ているところがありますが、お香は約600℃~800℃という超高温で揮発するもの。それを煙で拡散させて楽しむものですから、同じ香料でもルームフレグランスや香水とは少し違ってくるとは思います。
値段のHigh&Lowは、何で決まる?
沈香や白檀などの天然香原料の割合が多くなるほど、高額になっていきます。そのあたりはお好みで選んでいただければと思います。合成香料を用いたものと天然香原料のもので香りの効果が変わるかと聞かれることもありますが、とくにデータがあるわけじゃないんです。あくまでも「気の持ちよう」ということですね。
お香を焚くとき気をつけることは?
火を扱う行為なので、小さいお子さんがいらっしゃるなら手の届かないところで焚く必要があります。そしてお香を焚くときは換気しながらがベスト。お香の煙のせいでスプリンクラーが作動したという話は聞きませんが、気になる方は、空気の入れ替えも忘れないようにしてください。煙の多さが気になる場合は、煙が少ないタイプのお香を選ぶといいですよ。 サムネイル撮影/さとうしんすけ 取材・文/穴沢玲子 Edited by 沈 晨棟
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